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AlphaGoの弱点発見!~~4局目以降は李セドル九段にもチャンスあり!!

囲碁担当B:
「なんですか?アンチコンピュータ囲碁協会会長さん。
李セドル九段の負け越しが決まって悲しいからヤケ酒を飲みに行きたい気分なんです。ぶっちゃけ、記事なんて更新したくないんですよ」

アンチコンピュータ囲碁協会会長:
「第3局で李セドル九段が粘ってくれたので貴重なサンプルが手に入った。
そこで、李セドル九段と打った3局とファンさんと打った5局を並べ直してみたんだ。
このサイトはいいな。クリックするだけで棋譜が並べられるなんて最高だよ!」

囲碁担当B:
「そんな見え見えのステマはやめてくださいよ。
わかりました記事を書くのでちゃっちゃと話してください」

会長:
「従来の囲碁AIと同じように、AlphaGoはコウに弱い。
生き死にの本コウになれば強いけど、ふんわりしたコウに弱いね。
第4局以降はその弱点を積極的についていけばいいんだ」

囲碁担当B:
「そんなの初めから言ってたことじゃないですか?
AlphaGoがコウに弱いって言っても、モンテカルロ法でコウを譲っても形勢有利だと思ってるんじゃないですか?」

会長:
「AlphaGoはコウに弱い。そしてAlphaGo自身もそれを知っているんだ。
だからなかなかコウを仕掛けてこない。無知の知ってやつだね。
自分がコウを苦手だと知っているAlphaGoは巧妙にコウを回避してたんだ。
1図を見てくれ」

setumei1

1図

会長:
「第2局の序盤だ。
ここでは黒1のヒラキが一般的なのにAlphaGoは黒Aと打った。
なぜか分かるか?」

囲碁担当B:
「それは新布石じゃないですか?
コンピュータ独特の感覚があるんですよ」

会長:
「俺の結論はこうだ」

setumei2

2図

会長:
「黒1とヒラくと白2から8までとコウを仕掛けられる可能性が高い。
AlphaGoは自己対戦して黒の勝率が極端に落ちたんだ。
だから2図のコウを避けているんだよ」

囲碁担当B:
「おぉ、なるほど!!
あれ?でも、コウを避ける意味なら一路右にヒラく手もありますよね?」

setumei1

1図変化

会長:
「よく気がついたな、でもそこでモンテカルロと自己対戦の凄さが発揮されるんだ。
もちろん賢いAlphaGoは『コウを避ける手』として、その手も候補に入れているハズ。その上で色々な手をシミュレーションしたら、実戦のように上辺に打つのが一番勝率が高かったということなんだ。」

囲碁担当B:
「なんかメッチャ説得力あるじゃないですか!!
でもAlphaGoがコウを避けてくるんじゃ、弱点をつけないじゃないですか?」

会長:
「第3局でAlphaGoは我々の想像以上にコウについて知らないってことがわかった。
AlphaGoの無知を知ったんだ。これは大きい。
この情報を最大限に活用するんだ」

囲碁担当B:
「具体的にはどうやるんですか?」

会長:
「3図の局面を見てくれ。」

annti1

3図

会長:
「第3局の10手目までの進行ね。ここで黒1、3とツケフクラミを試す。
白4、6と来たらこの作戦は失敗する。
でも俺の読みではAlphaGoはコウが苦手なのを知ってるから避けてくるはずだ」

annti2

4図

囲碁担当B:
「なるほど、もし2図で白が1と受ければ黒2、4とコウを仕掛けるんですね?」

会長:
「話はそんなに単純じゃない。AlphaGoは4図のように生き死ににかかわるコウになると急に強くなる。
2図をもう一回見てみろ。白は負けてもダメージ大きくないだろ。
でも4図は負けたら大損害だ。だからすぐに仕掛けるのは得策じゃないんだ。」

annti3

5図

会長:
「だから5図の黒2とゆっくり構える。この手は適当だから違う手でもいい。
コウ仕掛けを嫌うAlphaGoは白Aとアテて来ないはずなんだ。
だから左下の黒一団は見た目以上に強い。手入れするのはずっと後でいい。」

囲碁担当B:
「なるほど」

会長:
「もちろん白Aには黒Bだ。そのあともAlphaGoはなかなかコウを抜かないと思う。
こういうふんわりしたコウの価値を正しく評価できないと思うんだ。
コウが強くなったら4図のコウを仕掛ける。コウダテが少なければAlphaGoは謝ってくるかもしれない。
ここに勝機がある。」

囲碁担当B:
「世界一と評される李セドル九段がこんな素人みたいな打ち筋試してきますかね?
3図みたいに正しく受けられたらバカみたいじゃないですか?」

会長:
「アンチコンピュータ戦略はそこが問題なんだ。
プライドが邪魔してなかなか実行できない。世界一の李セドル九段は真正面からぶつかっていきたいだろう。
でも、その気持ちを抑えてアンチコンピュータ戦略を採用できるかどうかも見ものだと思う」

囲碁担当B:
「わかりました、黒番なら5図ですね。
第4局は白番ですよ。どうするんですか?」

会長:
「カカリに受けた瞬間、5図の作戦を決行する。
AlphaGoは星が好きだからこの作戦を仕掛けるチャンスは多いだろう。
それより前に試しておきたい戦略がある。風車だ」

囲碁担当B:
「天下の李セドル先生がマネ碁をしたら反響が半端ないですよ。
まだ5図の方がいいと思います」

会長:
「そうかもしれないな。
だからもう少し巧妙にやる。
6図を見てくれ。」

annti2-1

6図

囲碁担当B:
「これは三村智保九段が上げていた図じゃないですか?」

会長:
「思い返してみればこれは絶好のチャンスだった。白1、3と仕掛けてコウを挑んでも全く不自然じゃない。
こういう風に自然な感じでコウを挑むとバレない可能性がある反面、確実さに欠ける。
5図とかの方がいいけど、李セドル先生にもプライドと名声があるからな。
だから7図のように一覧表を作ってみた。」

annti4

7図

会長:
「ツケフクラミできるところなら見逃さずにツケフクラもう。
間違ってもコスミツケられるなよ」

囲碁担当B:
「ちょっと希望が出てきましたね。
お酒がちょっとだけおいしく飲めそうです」

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