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第64回NHK杯1回戦第10局-王銘エン九段vs藤沢里菜三段
6月5日に第64回NHK杯の1回戦第10局が放送されました。
黒番は王銘エン九段(54歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000066.htm
台湾出身。日本棋院東京本院所属。
棋風は厚みや模様を基調にしながら、
ユニークな手や戦法を得意にしています。
幅を広くすることが大切だという
「ゾーンプレス」という理論を発表していて
独自の囲碁観はメイエンワールドと呼ばれています。
過去には本因坊や王座など
7大タイトルを獲得した経験もあります。
ユニークな囲碁観に加えて、『面白い』書籍を多数出しているので
アマチュアからの人気も非常に高い棋士です。
白番は藤沢里菜三段(17歳)。
引用:https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000434.htm
埼玉県出身。日本棋院東京本院所属。
11歳6ヶ月のときに女流棋士採用の最年少記録で入段しました。
藤沢一就八段の子で、藤沢秀行さんの孫です。
藤沢秀行先生については
クレイジージャーニーの記事をご覧ください。
すでに、
会津中央病院杯、女流本因坊のタイトル獲得や
世界戦での勝利や中国のリーグへの参戦など活躍していて
女流棋士の中で中心的な棋士の一人になっています。
対局の内容
布石は、黒番の王銘エン九段が
左上で黒13という工夫をこらした手から動き出します。
白は14・16と真ん中を割り38まで形を整え、
黒は39まで上辺を模様化しました。
白はすぐに右上にかかり、
模様を消しながら黒一団を大きく睨む作戦。
黒は白を分断して、黒61と地を取りながら攻めます。
右上の白5子は取れましたが、左上の黒は薄くなりました。
そして、白は先手を取り右辺にまわります。
白100からの攻めはコウ残りなので、
白が得したかどうかは微妙なところです。
しかし、
白は全局的に厚く地もあり、その後大きな事件も起きず
白番の藤沢三段の7目半勝ちになりました。
勝利した藤沢里菜三段は、
次の対局で山下敬吾九段とあたります。
■黒:王銘エン ■白:藤沢里菜
■結果:白7目半勝ち
来週(6月12日)の放送は
清成哲也九段と本木克弥七段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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