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第64回NHK杯2回戦第2局-本木克弥七段vs蘇耀国九段
8月20日に第64回NHK杯の2回戦第2局が放送されました。
黒番は本木克弥七段(21歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000441.html
群馬県出身。日本棋院東京本院所属。
1回戦では清成哲也九段と戦い、
大石を仕留めて勝利しています。
→第64回NHK杯1回戦第11局-清成哲也九段vs本木克弥七段
白番は蘇耀国九段(36歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000330.htm
中国出身。日本棋院東京本院所属。
タイトル経験はありませんが、
本因坊リーグ入りなど着実な成績を残しています。
NHKの囲碁フォーカスでは
戸島花さんと共に司会を務めています。
また、張栩九段と同期入段で
一緒に奇抜な布石を研究していることでも有名です。
対局の内容
序盤はAlphaGoと李世ドル九段の対局以来
流行している布石でスタートしました。
白20のハネに対して
黒21と受けてAlphaGo李世ドル布石から変化しました。
白は中央志向で黒は実利を取る展開になりました。
そのまま右辺からの戦いが激しくなり全局に及び、
お互いに妥協しない気合いの進行が続きました。
白は70で隅を打たずに、
中央の黒にプレッシャーをかける作戦に出ました。
黒も、隅を取ってのシノギ勝負にはせずに
中央を整形しました。
進行中、どちらが左下隅に打つかがポイントでしたが
黒81に対して白82と隅に手をつけました。
白96に黒97・99と要石を取り戦いは一段落で
白は右辺の大場にまわります。
黒は右辺を捨てて107・109と中央の白を攻めますが
ダメヅマリのため取ることはできず、損をしました。
しかし黒が左上隅の三々にまわり
黒は地合でリードしています。
その後も難しい戦いが続きましたが、
本木七段が冷静な打ち回しを見せ中押し勝ちとなりました。
勝利した本木克弥七段は、
次の対局で伊田篤史八段vs河英一六段の勝者とあたります。
■黒:本木克弥 ■白:蘇耀国
■結果:黒中押し勝ち
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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