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第64回NHK杯2回戦第5局-鈴木歩七段vs余正麒七段
9月4日に第64回NHK杯の2回戦第5局が放送されました。
黒番は鈴木歩七段(32歳)。
引用:https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000380.htm
東京都出身。岩田一九段門下。
5月8日に放送された1回戦では、石の張ったスリリングな展開で淡路修三九段に力勝ちしています。
白番は余正麒七段(21歳)。
引用:http://kansaikiin.jp/kisi_prof/yoseiki.html
台湾出身。台湾棋院と関西棋院所属。
2005年に台湾棋院で入段。(台湾棋院の最年少記録10歳3ヶ月での入段)
その後、2009年に来日し関西棋院の棋士になりました。
ゆうちょ杯、おかげ杯での優勝や
本因坊戦リーグ入り、LG杯ベスト8、NHK杯での活躍
他にも、関西棋院勝ち星ランキング1位など
大活躍中の若手棋士です。
対局の内容
星と小目のシマリという
オーソドックスな布石からスタートしましたが
最近の白の応手は、白6のカカリから8にツケる手が主流になっているようです。
右下が厚くなった黒は下辺に展開し
黒17のカカリに白18とハサミ、戦いが始まります。
黒は29まで左辺で地を損してしまいますが
下辺の黒を攻める展開を目指します。
白も一方的に攻められるワケではなく
白40から中央黒の薄みを突いていきます。
白54までで、一段落。
白はおさまり形になり、黒は中央が厚くなりました。
また、黒45に石が来ていることで左辺に白地が付きにくくなっています。
先手を取った黒が黒55で上辺を模様にしていきます。
黒61から右辺に手を付けていきましたが、
タイミングとしては上辺に一手入れるほうが良かったようです。
白が上辺に回り、黒は左上のスベリに回りました。
黒85に対する白86が強烈な一手。
白94が厳しい攻めで中央がコウになり、左辺の黒が取られてしまいました。
その後も、臨戦態勢のままヨセが進みます。
上辺のワタリをみた白200のアテが大きいところで、
そこのコウで黒番の鈴木歩七段が損をしました。
最終、266手で終局し
白番の余七段の2目半勝ちになりました。
勝利した余正麒七段は、
次の対局で小林覚九段vs井山裕太九段の勝者とあたります。
■黒:鈴木歩 ■白:余正麒
■結果:白2目半勝ち
来週(9月11日)の放送は
山城宏九段と金沢真七段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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