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【41期名人戦】第7局初日:高尾九段が『らしさ』を発揮
11月2日、第41期名人戦七番勝負の第7局が始まりました。
場所は山梨県甲府市の『常磐ホテル』。常盤ホテルは創業80年の歴史があり、甲府の迎賓館と言われています。まさに名人戦の最終局を飾るに相応しい対局場です。
高尾九段の3連勝でスタートした今期の名人戦挑戦手合ですが、井山九段が胆力を見せて第7局まで辿り着きました。
井山九段が7冠を維持するのか、高尾九段が井山九段の牙城を崩すのか、大注目の戦いです。
名人戦第7局・初日の内容
■黒:井山裕太 ■白:高尾紳路
■結果:対局中
布石は右下のツケヒキから流行のAlphaGo定石(白12を利かして白14のツケ)になりました。
白14のツケは右辺にヒラいたときにツメられるのを防ぐ意味で打たれます。なので黒は反発するケースが多いのですが、本局では白の注文に乗っていきました。
白20に構えることができれば、白に不満はありません。
黒は21のマゲで、じっくり打つ作戦のようです。
さらに白22に対して黒23の打ち込みで地を取っていきました。
白28まで、黒は手厚く地を取り、白は足早に大場に展開しています。
戦いは左上隅で始まりました。黒35のツケから白48までコウになりました。どこに打たれてもコウを解消する「天下聞かずのコウ」という形です。
黒はコウ材で左下を連打します。黒77まで、意外と無難な形に落ち着きました。
そこからの白78・80・82の手が、高尾九段らしい手厚い打ち回しです。とはいえ、勝てば好手と評され負けたら緩着と評されるような手なのですが…
そして黒87のツケコシから中央で戦いが始まるというところで、白88が封じ手になりました。
白が手厚く打った中央でどのような戦いになるのかが勝負所になりそうです。
参考:朝日新聞(http://www.asahi.com/articles/ASJC251G5JC2UCVL01C.html)
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