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歴代!鬼手の達人セレクション!第一弾:本因坊道策

先日のAlphaGoと李世ドル九段の五番勝負の第4局で
李世ドルさんが打った白78が鬼手だということで話題になりました。

sedol78

鬼手がどういう手なのかと言われると説明は難しいのですが

「えぇ!?」という感じで目を見開いてしまうような手で、

好手でも、良手でも、妙手でもなく
力強い一手というワケでもなく
読みが入っていれば鬼手というワケでもない。

なんとも感覚的な表現なのです。

そして、勝敗に大きく寄与するのは当然なのですが

プロ棋士の対局をエンタメ商売だと考えたら
観ているファンの心を躍らせる最高の手とも言えるのです。

そんなワケで、この企画では

歴代の鬼手マスターたちを勝手にセレクションして
「囲碁を楽しむ」ための新しい視点をお届けしていきます。

第一弾:元祖鬼手と言えばこの人!!

本因坊道策

(ほんいんぼうどうさく)

忘れちゃいけないミスター鬼手、
道策が歴史上で一番強いと言う人もたくさんいます。

1645年生まれ、近代囲碁の基礎を作り上げたと言われる大天才です。

最近では『天地明察』という小説や漫画で出てきたので
名前だけは知っているかもしれませんね。

漫画では

tenti01-22

引用:講談社『天地明察』第1巻22ページ

こんなキュートな感じですが、
本当はめっちゃ凄い人なんです。

当時の棋士たちをコテンパンにやっつけて
ことごとくハンデありの手合いにしてしまい
完全に敵ナシ状態でした。

他にも、10年前から流行している
『ミニ中国流』という布石があるのですが

これは300年以上前に道策が打ち始めた布石の構えです。

道策の棋譜は斬新な手筋や構想のオンパレードで
わくわくドキドキと感情が揺さぶられる対局ばかりです。

・棋譜を並べろって言われても誰の碁にしたら良いか分からない。

・一局を並べるのは飽きてくる。

・自分の碁がマンネリになってきた。

こんな症状を患っているのなら(笑)
ぜひ!道策の碁に触れてみてください。

『これが道策の鬼手』という碁を用意したかったのですが

すべての手が凄すぎて、
どれを鬼手と言えば良いのか分からないので
オススメの碁を2局紹介して終わります。

解説は、流れを楽しむ程度の簡単なものになっているので
軽い気持ちでご覧ください。


道策のオススメ棋譜

■黒:安井算哲 ■白:本因坊道策
■結果:白18目勝ち

 

 

■黒:安井知哲 ■白:本因坊道策
■結果:白9目勝ち

 

 

この記事を書いた人

囲碁インフォメーション事務局
囲碁インフォメーション事務局
この「囲碁インフォメーション」の運営者。
せっかくなので、囲碁界の一大メディアに育ててやろうと画策中。
イメージ的には「ナタリー」みたいなメディアにしたいようです。
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