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ドワンゴの『囲碁に関する記者発表会』:打倒AlphaGo!Zen(天頂の囲碁)は、まだ本気出してないだけ!

こんばんは、
囲碁インフォメーション事務局です。

昨日お知らせしましたが、本日の13時から
株式会社ドワンゴによる「囲碁に関する記者発表会」がありました。

大まかな内容は、

ドワンゴが開発支援を行って

Zen(天頂の囲碁)のプログラムにディープラーニングを取り入れて
AlphaGoに勝ちにいくよ!

という「DEEP ZEN GO」プロジェクトの発表でした。

会見の最初には、

ドワンゴ会長の川上量生さんから
プロジェクトスタートの経緯について話があり

ドワンゴは将棋電王戦をやっていて、

いずれ囲碁の電王戦も開催したいと考えていたけれど
まだ先の話だと思ってた。

しかし、

AlphaGoがヨーロッパチャンピオンに勝利したことで
シナリオが大きく変わってしまった。

このままAlphaGoが李世ドル九段に勝利してしまうと
コンピュータ囲碁はオワコンだと思われてしまい

囲碁の電王戦が興行として成立しなくなると思った。

そんな時に、

現在の囲碁ソフト2強の1つ『Zen』開発者の尾島さんから

「AlphaGoを超えるソフトを開発したいが、個人で開発しているのでディープラーニングなどの開発環境が用意できない。ドワンゴに支援してもらえないか」

という嬉しい連絡があり、

物理的な環境だけでなく、知識や人の面も含めてサポートしたいと考えた。

そこで、ドワンゴのディープラーニング開発エンジニアたちに相談したところ、「ぜひ!」ということになりプロジェクトのスタートとなりました。

概ねこの様な内容で、
今回のプロジェクトへの思いを語っていました。

AlphaGoに勝つための具体的なプランとしては、

現時点でのZenとAlphaGoの差はレーティングにして500程度、
勝率だと3~4%ほど…

しかし、

Googleはディープラーニングの研究のためにやっているので
画像などのパターン認識の面ではAlphaGoが優れているけれど

囲碁に勝つための細かい事には注力していないから

Zenの囲碁プログラムとして積み上げてきた優位性を活かして
本気出せば勝てるぜ!

という目論見のようです。

ぜひAlphaGoを超えて欲しいですね。






PS:
…でも、個人的には複雑な感情です。

『日本棋院』という囲碁に価値がないと困る団体が関わると
プロジェクトが本質からズレていくような気がしました。

この記事を書いた人

囲碁インフォメーション事務局
囲碁インフォメーション事務局
この「囲碁インフォメーション」の運営者。
せっかくなので、囲碁界の一大メディアに育ててやろうと画策中。
イメージ的には「ナタリー」みたいなメディアにしたいようです。
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