スポンサードリンク
【第10回UEC杯】過熱する囲碁AIたちの戦い…中国の『絶芸』が優勝!
第10回UEC杯コンピュータ囲碁大会が3月18・19日に行われました。
開催場所は東京都調布市にある電気通信大学。
AlphaGoの出現から一気にヒートアップしている印象のある囲碁AI分野。
2016年の年末からは、インターネット囲碁対局場の『東洋囲碁』や『野狐』や『KGS』などに多くの囲碁AIが登場しトップ棋士相手に驚異的な成績を残しています。
●参考記事
→AlphaGo以上!?超強い囲碁AIが続々と登場!
→犠牲者続出!Masterの連勝が止まらない。柯潔、朴廷桓、井山裕太…
そんな最高のタイミングで第10回UEC杯は開催されました。
第10回UEC杯:結果
日本、中国、韓国、アメリカ、フランス、台湾から29個のAIが参加。
中国の絶芸、日本のZen、フランスのCrazyStoneなど強豪揃いとなりました。
大会は、初日にスイス方式による組み合わせで7戦が行われ、上位16のAIが2日目の決勝トーナメントに進むシステムです。
1日目を勝ち抜いたのは、絶芸(中)、DeepZenGo(日)、CrazyStone(仏)、Rayn(日)、Aya(日)、AQ(日)、CGI Go Intelligence (台)、Julie (日)、DolBaram (韓)、Negative Sleeper (日)、nlp (日)、Yi (中)、MARU(日)、MC_ark(日)、Many Faces of Go (米)、Kugutsu(日)。
そして見事に優勝を果たしたのは、中国のTencentが制作している絶芸(Fine Art)でした。
準優勝は日本のDeepZenGo。妥当と言えば妥当ですが、大々的にプロジェクトを立てているZenとしては残念な結果となりました。
優勝と準優勝の2つのAIは、3月26日に行われる第5回電聖戦に出場します。
第5回電聖戦では一力遼七段との対局になります。
昨年までは「AIがどこまでやるか」という空気でしたが、今回は「一力遼七段がどこまでやるか」が焦点になりそうです。
なお電聖戦は今年で5回目であり、最後でもあります。
一力遼七段は有終の美を飾ることができるのか!?
注目の第5回電聖戦は、ベルサール飯田橋ファーストにて3月26日AM10:30から始まります。
第10回UEC杯:決勝戦・棋譜
■黒:Zen ■白:絶芸
■結果:白中押し勝ち
参考:第10回UEC杯コンピュータ囲碁大会(http://www.computer-go.jp/uec/public_html/index.shtml)
この記事を書いた人
- 棋戦やイベントの情報を届ける配達屋。
この投稿者の最近の記事
- 2017.08.31棋戦ニュース【第42期名人戦】開幕戦、高尾九段が難戦を制する!
- 2017.08.17NHK杯第65回NHK杯2回戦第2局-高尾紳路九段vs許家元四段
- 2017.08.16棋戦ニュース世界ペア碁最強位戦2017:謝・井山ペアが優勝!
- 2017.08.09NHK杯第65回NHK杯2回戦第1局-瀬戸大樹八段vs河野臨九段