第64回NHK杯決勝戦-井山裕太九段vs一力遼七段

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2017年3月20日 [NHK杯]

3月19日に第64回NHK杯の決勝戦が放送されました。

黒番は一力遼七段（19歳）。

引用：http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000435.htm

宮城県出身。日本棋院東京本院所属。

2016年より早稲田大学に在籍中。

白番は井山裕太九段（27歳）。

引用：http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000385.htm

大阪府出身。石井邦生九段門下。
日本棋院関西総本部所属。

■黒：一力遼　■白：井山裕太
■結果：白中押し勝ち

いま乗りに乗っている2人の対局。

右下隅は最近微妙に流行している大きなシマリ。

白8のカカリに黒9のハサミ、三々に入れば普通ですが井山九段は両ガカリで早々に仕掛けていきました。

白10には黒11が強い一手です。白に楽させないようにしています。

黒25までお互いに大場を打ち合いました。

続いて白26のボウシから上辺の黒を攻めていきます。
黒3子は利かしではなく重い石だという主張です。

白は左辺にモタレながら、上辺から伸びる黒一団をジワジワと攻めます。

白58まで、封鎖の形になりました。

黒は白のキズを狙いながら黒99までサバキました。
白が左上隅に手を戻して一段落。

黒103で右辺の白を封鎖して、第2ラウンドが始まります。

黒は景気よく攻めます。

普通は生きるほうが後手になるものですが、白が先手で生きました。

先手を取った白が128にまわり、白146まで大きな戦果を得ました。

その後、黒は147のツケから勝負をかけていきますが、右下隅の味悪もあり上手くいきません。

184手で一力遼七段が投了し、井山裕太九段の中押し勝ちとなりました。

意外にも井山裕太九段はNHK杯初優勝。

タイトル戦の連戦でハードスケジュールな井山九段ですが、勢いに陰りは出てきません。まだまだ井山時代は続きそうです。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック

がぞう
Bブロック

がぞう

参考：NHK杯公式サイト（http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/）

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