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第64回NHK杯準準決勝第4局-張栩九段vs結城聡九段
2月26日に第64回NHK杯の準準決勝第4局が放送されました。
黒番は結城聡九段(45歳)。
引用:http://kansaikiin.jp/kisi_prof/yukisatoshi.html
兵庫県出身。関西棋院所属。
1回戦はシード、2回戦では趙治勲九段に、3回戦では村川大介八段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第14局-趙治勲九段vs結城聡九段
→第64回NHK杯3回戦第8局-結城聡九段vs村川大介八段
白番は張栩九段(37歳)。
引用:https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000331.htm
台湾出身。林海峰九段門下。
日本棋院東京本院所属。
前期のNHK杯の優勝者です。
1回戦はシード、2回戦では謝依旻六段に、3回戦では山城宏九段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第13局-張栩九段vs謝依旻六段
→第64回NHK杯3回戦第1局-張栩九段vs山城宏九段
対局の内容
■黒:結城聡 ■白:張栩
■結果:白中押し勝ち
どちらもNHK杯で何度も優勝している2人の対局です。もちろん単純に強いのですが、早碁は特に得意としている印象があります。
序盤、左上は最近ではあまり見かけないオーソドックスな定石になりました。
黒29まで、10年以上前の碁のような進行です。
白30・32を利かしてから白34にトビました。
少しでも働こうという張栩九段らしい手です。
手を抜いた右下は黒37でシチョウです。
普通は白があまり良くないとされていますが、左上のシチョウアタリで一局打とうという構想。
白は左上、黒は右下を厚くしました。
(張栩九段としては、この時点で少し白が打ちやすいと判断していたようです。)
下辺と左下の白がどうなるかが焦点ですが、白72まで一段落。途中の黒71は白のサバキ筋を封じて攻めを狙う手です。
そして戦いは残る大場の右上に移りました。
白76から82に対して、黒は下から眼を奪って攻めます。
下辺と右辺の白を絡み攻めにしようという作戦です。
対する白は98から114まで一直線に下辺の生きを確保しました。
黒が左辺にまわり碁はヨセに突入していきます。ヨセに入り張栩九段は形勢に自信のありそうな手厚い打ちぶり。
その後は難しいヨセが続きましたが、白244で結城聡九段が投了しました。
勝利した張栩九段は、次の対局で一力遼七段とあたります。
次の放送は3月5日、張栩九段と一力遼七段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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