第64回NHK杯1回戦第13局-許家元三段vs河英一六段

6月26日に第64回NHK杯の1回戦第13局が放送されました。

黒番は河英一（は・よんいる）六段（31歳）。

引用：http://kansaikiin.jp/kisi_prof/hayoniru.html

大阪府出身。関西棋院所属。

小学1年生のときに囲碁を始め、
高校1年生のときに入段しました。

棋風は、本人は足早な碁だと言っており

関西棋院の森山直棋九段は
「小技の利いた鋭い手が持ち味」と評しています。

順調な昇段や新人王戦の準優勝など、
着実な結果を残している若手棋士です。

白番は許家元（きょ・かげん）三段（18歳）。

引用：http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000451.html

台湾出身。日本棋院東京本院所属。

新人王戦の優勝をはじめ

中野杯（優勝）、ゆうちょ杯（優勝）
グロービス杯（準優勝）、阿含桐山杯（準優勝）

などなど、数々の棋戦で活躍しています。

また、先日行われた2016年中国丙級リーグでも
7戦全勝の戦績を残しており

若手のビッグ4（伊田篤史、一力遼、余正麒、許家元）
の1人として打倒井山裕太を期待されています。

対局の内容

布石は黒が足早に展開します。

右下では、両ガカリから
早碁らしい勢いのある変化になりました。

黒59まで、黒はシッカリと地を取り
白はじっくり力を溜めた厚い打ち回しです。

白60の利かしに反発したところから
局面が動き出します。

黒は上下の白石の弱みを突きながら
下辺のサバキと中央の消しを実現しました。

黒はさらに上辺を利かし、
最後の大場である黒103にまわります。

その後、白はチャンスを狙いますが事件は起きず
241手で許三段が投了し黒番の河六段の中押し勝ちになりました。

勝利した河英一六段は、
次の対局で伊田篤史八段とあたります。

■黒：河英一　■白：許家元
■結果：黒中押し勝ち

 

 

来週（7月3日）の放送は
中野寛也九段と新垣朱武九段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック

Bブロック

参考：NHK杯公式サイト（http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/）