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第64回NHK杯1回戦第15局-依田紀基段vs三村智保九段
7月10日に第64回NHK杯の1回戦第15局が放送されました。
黒番は依田紀基九段(50歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000101.htm
北海道出身。日本棋院東京本院所属。
棋風は本格派の厚くて地のある碁。
名人、碁聖、十段など数々のタイトル獲得経験があり
世界戦でも活躍してきた一流棋士です。
盤外でも、食事の量や三国志のゲーム好きなど
ユニークな逸話が多く語られています。
また、棋書や囲碁教室など
アマチュア指導にも定評があり
近年では『筋場理論』という
石の形についての独自な理論が話題になっています。
棋書では『依田ノート』が分かりやすいと有名です。
ちなみに、
碁会所のオジサンが言うダジャレの1つにもなっている
原幸子四段は依田九段の奥様です。
・ヨダログ(本人のブログ)
http://blog.goo.ne.jp/yoda_norimoto
白番は三村智保九段(47歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000223.htm
福岡県出身。日本棋院東京本院所属。
棋風は、藤沢秀行門下らしく
手厚く形のキレイな碁です。
タイトル獲得は若いときの新人王戦と
第50回NHK杯で優勝しています。
現在は、囲碁普及や育成などにも力を入れていて
千葉県で市川こども囲碁道場を開いていたり
ブログやツイッターなどでも積極的に活動されています。
また、棋書を多く出版していて
どれも非常に分かりやすいと定評があります。
→書籍一覧
対局の内容
布石は先週の対局と同じく
珍しいケンカ小目で始まりました。
左下の定石では、近年流行の形ではなく
オーソドックスな進行になりましたが
白が変化して珍しい形になりました。
黒29まで、お互いに大場を打ち合う
ゆっくりした碁形です。
白は30から利かしにいき、
黒は31から反発します。
そして、黒41から黒の反撃が始まります。
黒は左辺の白4子を取り込み、
白は上辺を大きく地にします。
その後は、お互いに牽制しつつ競り合いが続き
214手で終局し白番の三村九段の2目半勝ちになりました。
勝利した三村智保九段は、
次の対局で羽根直樹九段とあたります。
■黒:依田紀基 ■白:三村智保
■結果:白2目半勝ち
来週(7月17日)の放送は
趙善津九段九段と芝野虎丸二段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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