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第64回NHK杯2回戦第9局-溝上知親九段vs村川大介八段

10月2日に第64回NHK杯の2回戦第9局が放送されました。

黒番は溝上知親九段(39歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000321.htm

長崎県出身。日本棋院東京本院所属。

アマチュア強豪の菊池康郎さんが開いている
緑生囲碁学園の出身です。

1回戦では金秀俊八段に勝利しています。

第64回NHK杯1回戦第17局-溝上知親九段vs金秀俊八段



白番は村川大介八段(25歳)。

引用:http://kansaikiin.jp/kisi_prof/murakawadaisuke.html

兵庫県出身。関西棋院所属。

11歳10ヶ月での入段で、関西棋院のプロ入り最年少記録を持っています。

関西棋院第一位や棋聖戦と名人戦でリーグ入りをするなど順調に活躍してきました。

2014年には王座戦の挑戦者になり、井山裕太九段を3-2で倒しタイトルを獲得しています。

同年代でライバルである井山九段とのエピソードがNHKのサイトで紹介されています。
村川大介王座にとっての井山裕太という存在

また、関西棋院のプロフィールには

mura

こんな事も書いてあります。

現在、村川大介八段の書籍は3冊あります。

青春の軌跡
すぐに使える星の死活徹底ガイド
基礎からわかるミニ中国流の教科書

ぜひ、買ってあげてください。

対局の内容

序盤はオーソドックスな良くある布石。

黒11のカケツギに対しての白の受けは、最近ではケイマが多いようです。
一間に受けると黒に手を抜かれる可能性があります。

白は右辺のワリウチで、上辺と下辺を見合いにします。

そこで黒が19のツケから仕掛けていきました。
白のノビに対して、黒21・23が狙いの手です。

黒は31のツメにまわり、狙い通りの進行になりました。

白は左上の弱点も気になりますが、見合いでもあった下辺に先行しました。

黒は57のトビにまわり、中央の模様で勝負する碁形にしました。

対して白は、各所で地を持っていて弱い石もなく手厚く打っています。
心配事がないので、これ以降を強く戦うことができます。

黒が61のボウシで模様を広げてきたときに、白は62から消しにいきました。

白62の石を直接攻めるのは難しいので、黒は右辺を打ちました。

そこで白は白58のときからの狙いである下辺の黒の眼を奪いにいきます。
白は下辺の黒を攻めながら、中央の模様を消すのが目的です。

その後、お互いに弱点を狙い合う空中戦が続きます。
黒107まで上辺を白が取り、中央を黒が取るフリカワリになりました。

さらに戦いが続き、再度のフリカワリが起きます。

そして黒は、右辺の白と下辺の白の絡み攻めを狙います。

黒は途中で攻めを引き上げヨセ勝負にしましたが、最終248手で白番の村川八段の3目半勝ちになりました。

勝利した村川大介八段は、次の対局で趙治勲九段vs結城聡九段の勝者とあたります。

■黒:溝上知親 ■白:村川大介
■結果:白3目半勝ち

 

 


来週(10月9日)の放送は
苑田勇一九段と新垣朱武九段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック
nhk-a1-161004
nhk-a2-160926
Bブロック
nhk-b1-160829
nhk-b2-160919



参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)

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