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第64回NHK杯3回戦第2局-新垣朱武九段vs寺山怜四段
12月11日に第64回NHK杯の3回戦第2局が放送されました。
黒番は寺山怜四段(25歳)。
引用:https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000418.htm
東京都出身。日本棋院東京本院所属。
『新宿こども囲碁教室』出身、藤澤一就八段門下。
昨年の第63回NHK杯では準優勝しています。
1回戦はシード、2回戦では山田規三生九段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第4局-寺山怜四段vs山田規三生九段
白番は新垣朱武九段(45歳)。
引用:http://kansaikiin.jp/kisi_prof/arakakisyun.html
沖縄県出身。関西棋院所属。
1回戦では中野寛也九段、2回戦では苑田勇一九段に勝利しています。
→第64回NHK杯1回戦第14局-中野寛也九段vs新垣朱武九段
→第64回NHK杯2回戦第10局-苑田勇一九段vs新垣朱武九段
対局の内容
■黒:寺山怜 ■白:新垣朱武
■結果:黒中押し勝ち
白は白4の目外しから白6にカケました。
変則的な手ですが、新垣九段は好んで使っている手のようです。
白12までお互いに大場に打ち合うゆっくりした展開。
白12を星の横まで進めたのは、右辺の黒模様への牽制と左下隅の黒が動き出してくれば下辺が固まるという2つの意味を含んでいます。
黒は左下の石を動き出しました。
白は24・26と左辺を大事に打ちます。右辺の黒模様は左下からの不安定な黒一団の影響で地になりにくいと見ています。
黒は相手の言う通りでは分が悪いとみて、黒27から左辺に突入しました。
左辺は白が攻め損ねたのか予定通りなのかは分かりませんが一段落。白42~46とターゲットを左下からの黒一団へと変えていきます。
さらに白58・60で隅と右辺の黒石の連絡を絶ち、狙いを右辺の黒一団へと移します。
しかし黒は攻められながらも常に白の弱点を狙いながら局面をコントロールしていきます。
なにも起きなければ地合は白が少し良いようですが、黒131のノゾキから逆襲が始まりました。
そして黒135の三々から黒137のツケが決め手になり、白は相当ツライ形です。
黒はコウで粘りますがコウ材が足りず上手くいきません。
277手を見て白番の新垣九段が投了、黒番の寺山四段の中押し勝ちになりました。
勝利した寺山怜四段は、次の対局で伊田篤史八段と本木克弥七段の勝者とあたります。
来週(12月18日)の放送は伊田篤史八段と本木克弥七段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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