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第65回NHK杯1回戦第14局-溝上知親九段vs金秀俊八段
7月2日に第65回NHK杯1回戦第14局が放送されました。
黒番は金秀俊八段(38歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000344.htm
韓国出身。日本棋院東京本院所属。
趙治勲九段門下。
▼実績
第30期新人王戦:優勝(対戦相手は井山裕太)
その他、名人戦リーグ入りなど。
白番は溝上知親九段(40歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000321.htm
長崎県出身。日本棋院東京本院所属。
緑生囲碁学園の出身。
妻は加藤啓子六段。
投票で選ばれたこともあるイケメン棋士。
イクメンの一面もあり。
▼実績
第16期NEC俊英トーナメント:優勝
第32期新鋭トーナメント:優勝
第29期新人王戦:優勝
名人、本因坊、棋聖戦:それぞれリーグ入り
対局の内容
■黒:金秀俊 ■白:溝上知親
■結果:黒中押し勝ち
この2人は年代が近く対局数も多く、昨年のNHK杯1回戦でも対局しています。
黒9の一間受けに白10と三々に入るのはここ数年の流行手です。
さらに、黒13と手抜いて白が14と這うのは最新の形。
右上の形は白22まで一段落。
白は地を取り、黒は右辺を模様にしました。
続いて、黒は23・25と右下一帯を広げていきます。
白26はどこから手を付けるか難しい局面ですが、中央のカタツキから消しにいきました。
白は36まで形を整え、黒は31から37・39と大きく攻める作戦です。
左下の黒43に白44切りは場合の一手。
隅を譲る代わりに下辺を消そうという作戦。
しかし黒は部分的に悪くても下辺が厚くなる利のほうが大きいと判断して白48までのワカレを選びました。
続いて黒51から中央の白への攻めが始まります。
白は72まで中央をシノギつつ、上辺も頑張りました。
中央の一団は白100で二眼を確保。
黒113まで右下一帯が大きな確定地になりました。
白も112と114の大きい所に打ち、戦い含みですがヨセに入ります。
黒は123からが好手になり、黒133まで大きく得をしました。
その後、難しいヨセが続きましたが黒203で白が投了。
黒番の金秀俊八段の中押し勝ちとなりました。
勝利した金秀俊八段は、次の対局で余正麒七段とあたります。
次の放送は7月9日、今村俊也九段と山田規三生九段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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