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第65回NHK杯1回戦第8局-小林覚九段vs謝依旻六段
5月21日に第65回NHK杯1回戦第8局が放送されました。
黒番は謝依旻六段(27歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000398.htm
台湾出身。黄孟正九段門下。
日本棋院東京本院所属。
言わずと知れた日本女流囲碁界の覇者。
棋風はTHE女流棋士という感じの攻撃的な激しい碁。
ここ1年は藤沢里菜三段の活躍により独占状態を破られていますが、まだまだ女流棋士の中では抜けた存在です。
白番は小林覚九段(58歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000045.htm
長野県出身。木谷實門下。
手厚い本格派の棋風。
小林千寿五段をはじめ、姉兄兄含め兄弟みんなが棋士。
棋聖、碁聖のタイトル獲得やNHK杯優勝など一流の結果を残してきました。
対局の内容
■黒:謝依旻 ■白:小林覚
■結果:白1目半勝ち
この碁の放送は趙治勲九段が解説でした。
布石は穏やかな進行。
白12に対して、下辺は黒11、上辺は黒5があることでどちらからもカカリ難いところであると解説の趙治勲九段。
なので黒は13と工夫していきました。
続いて白は14のツケから様子見で味を残します。
黒23の打ち込みから戦いになりますが、白は28からの利きがあるので強く戦えます。
白は上辺で所帯を持って一段落。
中央の黒43は良い所ですが、白は黒19と重複気味だと判断したようです。
続いて、黒は右辺の白に照準を合わせます。
白は3子を捨てて中央の形を整えました。
実際の形勢は不明だがプロの感覚としては白が良いと感じる局面、と趙治勲九段。
そのことから黒は61から63・65と頑張りたくなる感覚ということ。
白80はタイミングを捉えた厳しい手。
白96まで弱めな上辺の白が大きな地を持って治まりました。
さらに白は黒97に手を抜いて下辺に先着しました。
白は取られている3子を助けだし、さらに下辺の利きを見て上辺から伸びる黒一団を狙います。
その後、白は優勢を意識し手厚く打ち進めます。
しかし左上隅で白が間違ってしまい大損しました。
難しいヨセが続きましたが、最後は白の1目半勝ちとなりました。
勝利した小林覚九段は、次の対局で結城聡九段とあたります。
次の放送は5月28日、王立誠九段と淡路修三九段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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