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第64回NHK杯2回戦第11局-高尾紳路九段vs林漢傑七段

10月16日に第64回NHK杯の2回戦第11局が放送されました。

黒番は高尾紳路九段(39歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000305.htm

千葉県出身。藤沢秀行九段門下。

棋風は、師匠譲りの手厚い碁。
囲碁界全体では近年は『地にカラい&積極的な仕掛け』が主流になっていますが、ブレない手厚さです。

若い頃から、張栩九段、羽根直樹九段、山下敬吾九段と並んで四天王と言われていました。
現在ではタイトルも多々獲得し、井山裕太九段を破る筆頭となっています。

しかし当時はタイトル戦線に出てくるのが遅れ、様々な思いがあったそうです。

そのことについてはNHKの記事をご覧ください。
高尾紳路十段、「このまま並の棋士で…」と恐れた時期も

また、高尾九段は『たかお日記』というブログで対局の予定や感想、競馬についてなどを日々書いています。



白番は林漢傑七段(32歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000373.htm

台湾出身、同じく台湾出身の林海峰九段門下。

奥さんは鈴木歩七段。

1回戦では今村俊也九段に勝利しています。

第64回NHK杯1回戦第5局-林漢傑七段vs今村俊也九段

対局の内容

ミニ中国流から一路狭くした構えでスタートしました。
模様を広げるより、実戦の様に右下の地を確保しようという意図があります。

黒29で序盤早々からコウになりました。

「初コウにコウなし」と言いますが、今回はあまり大きなコウではなくお互いに様子をうかがう進行です。

コウ争いが終わり、右上隅の形も無難に落ち着きました。

そこで白が82・84から黒を攻めていきましたが、勘違いがあったのか逆に隅の白が取られてしまいました。

その後も戦いが続きましたが、大きな問題は起きず黒番の高尾九段の中押し勝ちになりました。

勝利した高尾紳路九段は、次の対局で一力遼七段とあたります。

■黒:高尾紳路 ■白:林漢傑
■結果:黒中押し勝ち

 

 


来週(10月23日)の放送は
井山裕太九段と小林覚九段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック
nhk-a1-161004
nhk-a2-161017
Bブロック
nhk-b1-161011
nhk-b2-160919



参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)

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