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第64回NHK杯3回戦第1局-張栩九段vs山城宏九段
12月4日に第64回NHK杯の3回戦第1局が放送されました。
黒番は山城宏九段(58歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000044.htm
山口県出身。
中部総本部の棋士ですが、現在は役職などの関係で東京本院所属です。
1回戦、2回戦ともに若手の有望株を負かしています。
→第64回NHK杯1回戦第12局-山城宏九段vs内田修平七段
白番は張栩九段(36歳)。
引用:https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000331.htm
台湾出身。林海峰九段門下。
日本棋院東京本院所属。
前期のNHK杯の優勝者です。
1回戦はシード、2回戦では謝依旻六段を相手に完封勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第13局-張栩九段vs謝依旻六段
対局の内容
■黒:山城宏 ■白:張栩
■結果:白中押し勝ち
張栩九段は白2・4と意欲的な構え。
対する山城九段は黒5・7と軽く打ち、見かけない布石になりました。
左上の定石で白16のケイマは中央を意識した手。
1路下のトビだと押しが利くので、中央の黒が強くなります。
黒17のハサミから左辺で戦いが始まりました。
白は18のハザマから軽く形を整えにいき、白26まで先手を取り非常に大きな白28のマガリに回ります。
黒は中央の白にプレッシャーをかけますが、白はさらに手を抜き白36の大場に打ちました。
黒37のボウシには白40のノゾキが好手で中央を軽く突破です。
続いて戦場は右辺に移りました。
黒は中央の白を遠目に見ていますが白は三々に入り地で頑張ります。
白はさらに白56から74まで右辺の黒模様を荒らしました。
足早な張栩九段の打ち回しに対して、山城九段の厚い手が目立ちます。
戦いが一段落して、黒は75・77と中央を囲い、白は76・78でお互いにゴーイングマイウェイ。
続いて白90の切りが上手い様子見で、中央を先手で値切って下辺に回りました。
黒は93から中央の白一団の眼を狙いますが、白は114まで中央の黒地を削りながら生きを確保。
そこからヨセに入りますが白地の多い局面です。
その後も事件は起きず、214手で投了。白番の張栩九段の中押し勝ちになりました。
勝利した張栩九段は、次の対局で村川大介八段と結城聡九段の勝者とあたります。
来週(12月11日)の放送は新垣朱武九段と寺山怜四段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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