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第64回NHK杯3回戦第4局-井山裕太九段vs余正麒七段
12月25日に第64回NHK杯の3回戦第4局が放送されました。
黒番は井山裕太九段(27歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000385.htm
大阪府出身。石井邦生九段門下。
日本棋院関西総本部所属。
1回戦はシード、2回戦では小林覚九段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第12局-井山裕太九段vs小林覚九段
白番は余正麒七段(21歳)。
引用:http://kansaikiin.jp/kisi_prof/yoseiki.html
台湾出身。台湾棋院と関西棋院所属。
1回戦はシード、2回戦では鈴木歩七段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第5局-鈴木歩七段vs余正麒七段
対局の内容
■黒:井山裕太 ■白:余正麒
■結果:黒中押し勝ち
この2人の対戦成績は井山九段6勝・余七段0勝。
解説の依田紀基九段は『苦手意識があるとかではなく、まだ実力が違うだけ』と分析していました。
序盤早々に左上で見かけない変化になりました。
白は手厚く地を取り、黒は足早に空き隅に回ります。
右上隅ではナダレから、また見かけない変化になりました。
白28のアテは、解説の依田九段が『囲碁の歴史上一度も無かった』と言う手。
黒は黒31で右辺に先行しましたが、白32のハイから右上隅は難しい戦いに突入です。
黒57まで一段落、ここまでの戦いは白に不満の残るワカレになったようです。
白は左下で白58の大斜ガケから勝機を伺います。
黒は黒59のコスミツケで戦いを避けます。
そこで白64のアテが珍しい手です。
この手はつい最近、依田九段が新手として打った形とのこと。
白は様々なところにツケを打ち、局面を打開しようと模索しています。
しかし黒の井山九段の冷静な打ち回しにより損を重ねる結果になりました。
さらに黒は左下の白を黒93から厳しく追及します。
その後、難戦が続きますが白は切り返すことが出来ずに193手で投了。
黒番の井山九段の中押し勝ちになりました。
勝利した井山裕太九段は、次の対局で河野臨九段vs黄翊祖八段の勝者とあたります。
次の放送は1月8日、羽根直樹九段と山下敬吾九段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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