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【第55期十段戦】第3局:余正麒七段が井山裕太九段に初勝利!タイトル奪取も見えてきた!?
4月6日に第55期十段戦五番勝負の第3局が行われました。
井山裕太九段を相手に、いつも良い碁を打ちながらも勝利を逃し続けてきた余正麒七段。今回の五番勝負も第1・2局ともに惜しい負けを喫しています。
→第1局:井山九段の勝利で幕開け!
→第2局:井山裕太九段の連勝!余正麒七段の工夫実らず…
RPGで例えると『同じ種族で同じジョブだからレベル差によるステータスの違いで負ける』みたいなイメージでしょうか…例えば高尾九段なら全然違うジョブっぽいですよね?
という余計分かりにくい話は置いておいても、余正麒七段が意地を見せられるか注目の一局でした。
55期十段戦:第3局
■黒:井山裕太 ■白:余正麒
■結果:白中押し勝ち
布石は順番に大場に打ち合う無難な進行。
白16に黒17のカタツキを打ち局面が動き出します。
下辺は黒39まで一段落。白が40のトビにまわり黒模様を制限しました。
アマチュア的な感覚からすると、黒7が厚みに近い&白40に打たれたので黒不満かと感じますが良い勝負のようです。
そこから黒は41~47まで中央のラインを大切にしました。
そして白48のツケに黒49で猛攻が始まります。
右辺からの戦いはコウ含みの難戦になり、黒97までフリカワリで落ち着きました。
白98で左下一帯が白の地模様になりました。
黒は99から味悪を狙いにいきますが、あまり上手くいきません。
その後も難しい戦いが続きましたが、余正麒七段がシッカリと戦い切り初勝利を迎えることになりました。
トップ同士の戦いなので、ちょっとした気持ちの差が勝負に大きく影響します。
余正麒七段が今回の初勝利でvs井山九段のセルフイメージを変えることができたとすれば、3連勝でタイトル奪取の可能性も出てきます。
まだまだ目が離せない第55期十段戦五番勝負!
第4局は4月21日に日本棋院関西総本部で行われます。
参考:産経新聞(http://www.sankei.com/life/news/170406/lif1704060037-n1.html)
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