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【第55期十段戦】第4局:井山九段がタイトル防衛!若手の台頭はいつの日に…


4月21日に第55期十段戦五番勝負の第4局が行われました。

第3局では余正麒七段が井山九段に初勝利をおさめ、巻き返しが期待された第4局でした。

第3局:余正麒七段が井山裕太九段に初勝利!タイトル奪取も見えてきた!?

55期十段戦:第4局

■黒:余正麒 ■白:井山裕太
■結果:白中押し勝ち

 

 

大ゲイマシマリは最近になって特に増えてきました。

対して白は慌てず騒がず左下のシマリ。

さらに黒が右上隅で星から小ゲイマにシマりました。
一昔前は右辺に構えるのが主流でしたが、いまは白にワリウチさせる打ち方が多くみられます。

黒9のツメに手抜いて白10に先着。
黒11のカケから戦いに突入です。

黒は手数をかけている所なので、それなりの戦果をあげたい戦いです。

白14~18はサバキの手筋。
右辺で生きるのは簡単ですが、それよりも中央や下辺に石を持っていったほうが良いと判断したようです。

白は利き筋をみながら白40まで整形に成功しました。

さらに、右上隅にコウを残しつつ白46の大きな所にまわりました。

何度も手を抜かれている黒は47から白に迫ります。
白58まで一段落ですが、黒としては微妙な戦果。

左辺が白っぽくなってきたところで黒59のワリウチ。
そして白60のツメに黒は左辺を手抜いて中央の好点に打ちました。

白62のボウシから今度は黒がサバく番です。

戦いが一段落して白が96にまわり、何も起きなければ黒が大変な形勢。

最後は右辺がコウになりましたが、大きな事件にはならず196手で余正麒七段が投了しました。

これで第55期十段戦五番勝負は井山九段が3勝1敗で防衛となりました。

余正麒七段は第3局の初勝利をキッカケに爆発するかと期待されましたが井山九段の壁は厚かったようです。

一力遼七段や余正麒七段などの若手が井山九段の時代を終わらせるかと思われましたが、井山九段が7冠になってからタイトル奪取に成功したのは高尾紳路九段だけです。

いったいこれからの日本囲碁界の勢力図はどのようになっていくのでしょうか、、、



参考:産経新聞(http://www.sankei.com/life/news/170421/lif1704210023-n1.html)

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