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第65回NHK杯2回戦第1局-瀬戸大樹八段vs河野臨九段
8月6日に第65回NHK杯2回戦第1局が放送されました。
黒番は瀬戸大樹八段(33歳)。
引用:http://kansaikiin.jp/kisi_prof/setotaiki.html
三重県出身。関西棋院所属。
棋風はバランスの良い本格派。
一時期は呉清源氏のもとで学んでいました。
1回戦では平田智也七段に快勝しています。
→第65回NHK杯1回戦第5局-瀬戸大樹八段vs平田智也七段
白番は河野臨九段(36歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000345.htm
東京都出身。日本棋院東京本院所属。
1回戦はシード。
若手の台頭で目立たなくなっていますが、世界ランキングでは日本勢の7位。
天元の3連覇をはじめ、棋聖・名人・本因坊戦の各リーグ入りや様々な棋戦での優勝など間違いなくトップ棋士の一人です。
対局の内容
■黒:瀬戸大樹 ■白:河野臨
■結果:黒半勝ち
4隅が小目で、全てにカカリ合った乱戦模様の布石。
白14を利かしてから16に戻るのは、ツメられるのを避けて好形に構えるテクニックです。
黒17も先に利かしてから白6の石をハサむことで上辺の力関係を有利にしようという手。
対する白は18・20に続き左下も白22・24と手堅い進行です。
黒27まで大場を打ち合って碁形が決まってきました。
上辺の黒模様がぼんやりと大きくなってきたので、白は右上を動き出します。
黒は簡単に眼を作らせないように攻めますが、白46からの手筋がキレイにきまりました。
白は上辺で地を得しつつ先手で生きて、白86のノビに回ります。
続いて黒91の打ち込みから第2ラウンドが始まり、白118まで無難なワカレになりました。
この時点で既にヨセの雰囲気になっています。
黒119は黒地が増えて白地が減る重要なところです。
その後、難解なヨセが続き最後は黒の半目勝ちとなりました。
勝利した瀬戸大樹八段は、次の対局で小林覚九段vs結城聡九段の勝者とあたります。
次の放送は8月13日、高尾紳路九段と許家元四段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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