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【第42期名人戦】開幕戦、高尾九段が難戦を制する!
第42期名人戦七番勝負が8月30日に開幕し、30・31日に第1局が行われました。
タイトル保持者は高尾紳路九段。
昨年、7冠だった井山裕太九段から唯一タイトルを奪いました。
そして、今回の挑戦者は井山裕太九段。
高尾九段に奪われた名人以外は全て防衛し、再びの7冠チャレンジで舞い戻ってきました。
第42期名人戦:第1局
■黒:井山裕太 ■白:高尾紳路
■結果:白半目勝ち
初日
黒5のシマリは、最近では少なくなってしまいましたが王道の手です。
白は26まで、模様を広げていきました。
黒29は模様の接点で大きな所です。
白30のカタツキに、黒31・33と割いていき戦いに突入しました。
白は64まで右辺を渡ります。
途中の白62の逃げ出しは、左下にシチョウアタリを残すテクニックです。
続いて白66から上辺のサバキに向かいますが、白68から戦いを拡大していきました。
黒75はシチョウの白2子をゲタで取りきる手。
左下は白78まで隅の黒に手が残りました。
黒は79から上辺の白への攻めを開始しますが、無理に攻めずに黒83・85と要所に先行していきます。
初日からハイペースで手が進み、黒97が封じ手になりました。
2日目
封じ手の黒97から、局面は一気に動きだしました。
白102まで右辺は生きましたが、黒103にまわられ右下の白は寂しい形です。
ここで白は大胆な作戦に出て、白138まで大きなフリカワリになりました。
黒は139から中央の石をサバキにいき、黒171までニ眼生き。
そして黒181の動き出しから、さらに仕掛けていきます。
しかし、白182から186が好手となりました。
黒187に白188と受けて、白は全てを耐えています。
黒203に白204で、またまた大きなフリカワリ。
その後も難しいヨセが続きましたが、白番の高尾紳路九段の半目勝ちとなりました。
高尾九段は防衛へ幸先の良いスタートを切ることができました。
このまま井山キラーとして7冠を防ぎ続けるのか。
一気にヒートアップしてきた第42期名人戦七番勝負の第2局は9月12・13日に行われます。
参考:朝日新聞(http://www.asahi.com/igo/)
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