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【黄竜士双登杯】木部夏生二段から学ぶ囲碁の新境地とは?

つい先日の崔精六段のLG杯予選突破の記事

「女流なら日本も良い勝負になるかも」とお伝えしましたが

調度良いタイミングで日中韓の女流棋士の団体戦である
黄竜士双登杯の第6回大会が開催されています。

出場棋士は各国5名ずつ

・日本
青木喜久代八段、謝依旻六段、藤沢里菜三段、王景怡二段、木部夏生二段

・中国
王晨星五段、宋容慧五段、於之瑩五段、魯佳二段、王祥雲二段

・韓国
金惠敏七段、崔精六段、朴志娟四段、呉侑珍二段、金彩瑛二段

勝ち抜き戦で、最後まで残ったチームが優勝です。

スケジュールは、

4月7~13日が第一ステージ。

6月4~10日が第二ステージ。

それぞれの日程中は、毎日一局ずつ対局があります。

今回は、

結果は残念でしたが開幕戦で熱い戦いを見せてくれた
木部夏生さんについての紹介です。

木部夏生インフォ

群馬県出身、1995年生まれの20歳。
先日のニコニコ生放送にも出演していた藤澤一就八段門下です。

7歳のころ「ヒカルの碁」を見て囲碁を始めて、
10歳で院生になり、2012年(16歳)に入段しました。

順調な棋士履歴のように見えますが、

実は、院生になったころに一型糖尿病が発覚して
現在も血糖値の測定やインスリン注射を行いながら生活しています。

対局中には多いときで20回ほど血糖値の測定をするようで、
特に勝負所では低血糖にならないように気をつけているそうです。

※木部夏生さんの糖尿病インタビュー動画
http://www.dm-town.com/iddmpark/voice4.html

格闘技の選手や、自転車やマラソンなどの長距離走選手は
競技中に心拍数などを測ってセルフマネジメントしたりしますが

囲碁の対局中に血糖値を測るのは、
世界広しといえども相当な少数派でしょう。

糖尿病が大変な病気だということは認識したうえで
誤解を恐れずに言うならば

血糖値(や心拍数など)を測定することは、

対局中に実力をフルに発揮するための方法として
非常に有効なのではないかと

新しい可能性が見えたように思えました。

木部二段の今後の活躍に期待しましょう。



・・・黄竜士双登杯スケジュール・・・

本日は、黄竜士双登杯の第二戦が行われていて、
第一戦を勝利した金彩瑛二段(韓国)と王祥雲二段(中国)が対局しています。

4月9日には、この対局の勝者と日本チームの代表で第三戦が行われます。
(王景怡二段か藤沢里菜三段になるでしょう)

この記事を書いた人

囲碁インフォメーション事務局
囲碁インフォメーション事務局
この「囲碁インフォメーション」の運営者。
せっかくなので、囲碁界の一大メディアに育ててやろうと画策中。
イメージ的には「ナタリー」みたいなメディアにしたいようです。
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