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なぜAlphaGo(アルファ碁)は強いのか?最新AIに搭載された驚愕の認知システムの秘密

こんばんは、
囲碁インフォメーション事務局です。

今回は、

「すごく強い」とか「実は言うほど強くない」とか
いろいろと噂されているAlphaGoの秘密を探っていきます。

コンピュータの方が優れている能力

さて、突然ですが
コンピュータの思考って、とてもロジカルですよね。

そこに曖昧さはなくて
良い悪いの評価を数値で比較して
期待値の高い方を選び続ける。

それが強みでもあり、
ファジーで、どっちつかずの事は決められないという
弱みも内包しています。

評価関数の正確さや計算能力などが
向上すればするほど性能アップしていくのですが

残念なことに(?)、世の中にあるほとんどのモノは
とても曖昧で、とても不確定なことばかりです。

もちろん、私たちが嗜む囲碁もその一つです。

人間を人間たらしめているモノ

でも、人間はコンピュータとは違うシステムを備えているので
囲碁でも日常でも、難なくこなすことができるのです。

それが、抽象思考ができることで

包摂している(されている)モノを同じ概念だと認識できるということ。

分かりやすく言うと、

柴犬とチワワとドーベルマンを包摂して『犬』だと認識できること。

さらに言えば、初めてプードルを見たとしても
何となく『犬』だろうと認識できる能力のことです。

もちろん、もっと下位概念として

「お隣さん家のポチ」と「親戚の家のハチ」が同じ『柴犬』だと
認識できることでもあるし

もっと上位概念ならば、

犬、狼、狐、狸を『イヌ科』だなとか『哺乳類』だなとか
認識できることも同じ能力です。

ちなみに、この説明を理解するのにも
いま言っている能力が必要になります(笑)

本当の賢さ

まぁ、文章にすると分かりにくいけれど

得意不得意はあっても、みんな無意識で使えている能力です。

パートナーの機嫌が悪いのを察知したり、
美味しい食べ物を見分けたりするのも
覚えた定石を局面によって使い分けられるのも

この能力によるところが大きいのです。

ちなみに「頭が良い」と言う場合、

「暗記力や計算能力が高い」ことだと思いがちだけれど

「抽象思考の能力が高い」人こそが
本当の意味で高い知能を持っているといえます。

AlphaGoの強さの秘密

で、前置きが長くなってしまったけれど

AlphaGoはこの能力を搭載しているんです。

どういうことかと言うと、

ここ数年、Google検索やFacebookで

顔認証はもちろん、何をしている写真なのかすら
判別できるようになっていることに気付いていますか?

で、

この画像解析のテクノロジーを使って
碁の局面を絵として認識してしまおうという作戦なワケです。

囲碁は強くなってくると、
思考の速さとかを超越して「良い手」が分かるようになります。

無意識の中のパターン認識みたいなもので、
プロになるには若いウチに磨いておくべき能力でもあります。

で、

AlphaGoさんは疲れないのを良いことに
トッププロの棋譜を3000万局もラーニングしたというワケですね(笑)

今までのコンピュータが「候補手が多すぎてムリぽ」となっていたのを
この能力を使うことでクリアしちゃったのです。

具体的に何の数字か分からないのだけれど

人間の打つ次の手を予測する能力を、
もともと44%だったのを57%まで引き上げたみたいです。

囲碁が世界を変える?

でも、AlphaGoを開発している人たちは

「これじゃあ、プロ棋士と同レベルにしかなれないジャン?」

ということで、

コンピュータ同士で対局させ続けることで
がんがん上達させているマッドなヤツらです。

とはいえ、これは囲碁ヲタなわけではなく

「この技術が確立すれば
デジタルアシスタント、戦争、ビジネス、金融だって
あらゆることに応用できるんだぜ!」

的なことが重要ポイントらしいです。

まぁ、ざっくりこんな感じが
いま話題のディープラーニングってやつです。

ちなみに私は、工学はおろか数学だって高校レベルなので
細かいところが正確ではない可能性は激高です。

ツッコミや新事実、感想などがあったら
「うぷぷ」と秘めていないで、ぜひご連絡ください(笑)

それでは、お疲れさまでした。

PS:

ちなみに仏教では、包摂度合いが一番高い状態が『空』で
一番低い状態が『矛盾』らしいです。

これはAIが悟りを開く日も近い…のか?

この記事を書いた人

囲碁インフォメーション事務局
囲碁インフォメーション事務局
この「囲碁インフォメーション」の運営者。
せっかくなので、囲碁界の一大メディアに育ててやろうと画策中。
イメージ的には「ナタリー」みたいなメディアにしたいようです。
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