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李セドル九段VSAlphaGo~4局目終了後緊急座談会~

囲碁担当B「李セドル九段が世界1の打ちまわしを見せて初勝利を上げました。
本当にうれしいです」

情報屋A「序盤は我慢我慢で苦しかった。
あきらめかけた瞬間、中央のワリコミが飛んできた。
後世に残る妙手として語り継がれるだろう」

アンチコンピュータ囲碁協会会長
「待ちに待った勝利だな。
しかも真正面からの横綱相撲で勝った。
感動したね」

黒番 AlphaGo

白番 李セドル九段

 

 

囲碁担当B「序盤は苦しかったですね。
切れるところを切らなかったのでつらい展開になりました」

myousyu

1図

情報屋A「このワリコミは素晴らしい
一瞬、意味が分からなかったけど、見れば見るほど味がある。
李セドル九段にしか打てない一手だね」

囲碁担当B「AlphaGoはこの手をうっかりしてたんだね。
李セドル九段の読みがAlphaGoを凌駕した」

会長「いろいろな利き筋をにらんだ一手だ。
長手数読まないと悪くならないからAlphaGoは気づかなかった。
AlphaGoの探索手数は何手先ぐらいまでなのかな?」

情報屋A「コウの変化を除くとタネ石を取られる変化までは直線で10手ぐらいか。
さすがに10手よりは多いと思う。
それともどこかで読みを打ち切ったのかな?
5局目終了後に探索結果を公開して欲しいな」

会長「後半は水平線効果が出てきた。
アンチコンピュータ囲碁協会としては弱点が発見できたのも大きいね。

実戦のワリコミは奇跡過ぎてもう一度再現するのは難しい。
もし第4局と全く同じ進行にすればAlphaGoは全く同じように打つ可能性もある。
でも李セドル九段は黒番を選んだ。
さすがに同じ進行で勝っても今度は非難轟々だからね(笑)」

囲碁担当B「声を大にして言いたいのは李セドル九段はコンピュータの癖や弱点を攻めて勝ったのではなく、読みで上回った。
まさに世界の第1人者だ」

情報屋A「対局後の記者会見で李セドルさんはほっとした笑顔を見せていた。
明日はもっとリラックスして対局に臨めるだろう」

囲碁担当B「じゃあ恒例の勝負予想ですね。
今日の勝利は素晴らしかった。
明日も李セドル九段の勝ちですね。
AlphaGoの3勝2敗だと思います」

情報屋A「棋譜を並べた感じだとAlphaGoの方が強い。
AlphaGoの4勝1敗になると思う」

会長「李セドル九段にアンチコンピュータ戦略を採用しようという気持ちが感じられない。
今日は感動的だったけど、横綱相撲の真っ向勝負ではAlphaGoの方が上だと思う。
AlphaGoの4勝1敗だな」

囲碁担当B「二人ともドライですね。
人類を応援する気持ちはないんですか?」

情報屋A「もちろん心では李セドル九段を応援してる。
私情で予想を変えるのは最も恐れなければいけない。
歯を食いしばってAlphaGoの勝ちを予想してる」

会長「囲碁担当Bは第2局からずっとAlphaGoの5-0予想じゃないか!」

囲碁担当B「ばれましたか?
明日は休みで第5局は3月15日の火曜日です」

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