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井山裕太、七冠への道~~第4章~~井山包囲網




2013年

4月26日、結城聡九段を挑戦者に迎えた十段戦は2-3とフルセットで敗れ、5冠へ逆戻りしても井山の勢いは衰えない。

本因坊と碁聖を防衛した後に山下敬吾九段から名人位を奪取して6冠へ復帰する。

天元、王座、棋聖を防衛して十段の挑戦者になって獲得すれば七冠達成というところまでこぎつけた。

「一人の棋士にタイトルをすべて取られるのは恥だ」と考える棋士も多く、七冠を阻止しようという暗黙の包囲網が出来上がった。

その原動力となったのが下北沢研究会である。

高尾紳路九段と河野臨九段、金秀俊八段を中心に設立された下北沢研究会は最新型を研究するのには最適の場だった。

研究会は最近型を効率よく学ぶことができるというメリットの反面、自分が思いついた研究を他の棋士に知られてしまうというデメリットもある。

そんな欠点を乗り越えさせたのは「井山六冠に勝たなくてはタイトルを取れない」という現実だ。

一流棋士たちが手を組んだ結果は2014年から実を結びだす。

2014年

それまでは井山を大の苦手にしていた高尾紳路九段が十段戦挑戦者決定戦で井山を下し、七冠達成時期を翌年以降に伸ばす。

その後、河野臨九段が19連勝するなど覚醒し、碁聖と名人の挑戦者として名乗りを上げる。

碁聖戦では二連勝で井山碁聖をカド番に追い詰める。

井山碁聖が2連勝してフルセットとなった第5局では井山にポカが出たため、河野がはっきり優勢に。

碁聖奪取の期待が高まったのもつかの間、今度は河野に失着が出てしまう。

井山がギリギリの勝負を制して碁聖を防衛した。

名人戦もギリギリの勝負を井山が4-2で制して6冠を堅持する。

破れた河野は精根が尽き果て、10連敗するなど絶不調に陥ってしまう。

勝った井山受けたダメージも大きかった。

名人戦に引き続いて行われた王座戦では村川大介七段に2-3、高尾紳路九段にも2-3でタイトルを取られてしまう。

高尾と村川は下北沢研究会の中心メンバーである。

下北沢研究会の踏ん張りにより、井山は六冠→四冠と大幅に後退。

十段戦では小林覚九段が気迫のこもった熱戦で井山を倒す。

天元、王座、棋聖を防衛して十段の挑戦者になって獲得すれば七冠達成。 という困難な条件は

棋聖、本因坊、碁聖、名人を防衛して天元と王座の挑戦者になり奪取、棋聖を防衛して十段位の挑戦者になって奪取すれば七冠達成。

という到底不可能な条件に変わってしまった。

ここにきて「囲碁界では七冠達成は無理だね」という定説が流れ始めた。

この記事を書いた人

囲碁界の情報屋A
囲碁界の情報屋A
囲碁界に詳しい謎の情報屋。
囲碁界の情報屋Aが書く記事は怪しさ満点なので東スポのような感じで読んだ方がいい。

「1を10のように言うことはあっても、0を1のようには言わない」が口癖。

ルールを知らない人にも囲碁を楽しんでもらえるようにあえて過激な記事を書いているという噂も…
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