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【ワールド碁チャンピオンシップ】朴廷桓九段の優勝で閉幕。

3月21日から行われていたワールド碁チャンピオンシップが23日に終了しました。

開幕戦の記事はコチラ↓
ワールド碁チャンピオンシップ開幕!日本勢は後半に乱れて惜敗…

ワールド碁チャンピオンシップ:2日目

2日目は、朴廷桓九段とDeepZenGo、井山裕太九段と半昱廷九段が対局しました。

■黒:朴廷桓 ■白:DeepZenGo
■結果:黒中押し勝ち

 

 

この碁でもZenに問題が発生しました。
1日目の半昱廷九段との対局では終盤になって乱れてしまいましたが、本局でも同様の結果になりました。

途中までは対局者の朴廷桓九段も検討陣も白良しの判断でした。

しかし、Zenは上辺の形をセキだと誤認識したようで勝率計算が狂ったようです。

最後は2手連打しても手にならない所に打ち続ける無残な状態になってしまいました。



■黒:井山裕太 ■白:半昱廷
■結果:白2目半勝ち

 

 

白の半昱廷九段が積極的な工夫を見せて、足早に模様を張りました。

井山九段は、普通の人が打ったら「地に甘い」と言われそうな黒83・85から白への逆襲を狙います。

途中は黒が悪くない形勢でしたが、ジリジリと寄り付かれました。

さらに左下隅で井山九段が間違えたようで、最後は白番の半昱廷九段の2目半勝ちになりました。

ワールド碁チャンピオンシップ:3日目

最終日となる3日目は、朴廷桓九段と半昱廷九段、井山裕太九段とDeepZenGoが対局しました。

■黒:半昱廷 ■白:朴廷桓
■結果:白中押し勝ち

 

 

白は黒9のツメに手抜いて左上のコスミツケに打ちました。

黒25までサバキましたが、白が厚くなりました。

その後も、白が手厚く局面をリードしていきます。
コウ含みの難しい戦いが続きましたが、白が終始手厚く打ち進め短手数での決着となりました。



■黒:DeepZenGo ■白:井山裕太
■結果:黒中押し勝ち

 

 

序盤から黒のZenが積極的に工夫をしてきました。

右上のツケヒキは、手を抜くなら打たないほうが良いというのが人間の常識です。

黒45まで、白が打ちやすい局面です。

白50のトビに黒は51のトビで反発しました。
下辺と中央が重要だという判断です。

白は右下隅で地を取り、下辺も白104までサバキ形。
そして黒が105にまわり、左下の戦いが勝負を分ける形になりました。

白は106から模様に挑みます。
白116のツケから中央を犠牲にして左辺を取りました。
黒が最後の大場である右辺に打ち、形勢は黒良しです。

その後、白の井山九段も果敢に仕掛けていきますが逆転には至らず、Zenの勝利となりました。



これで全日程が終了し、今回のワールド碁チャンピオンシップの優勝は朴廷桓九段となりました。

日本で最強の井山裕太九段は3連敗、日本製の囲碁AI『DeepZenGo』も大いに乱れ、日本勢としては散々な結果となってしまいました。

やはり井山九段とは言え、タイトル戦の連続で疲れが出てきたのでしょうか…
スケジュールや慣れている持ち時間の違いなど、世界戦で活躍するためには色々な課題がありそうです。



参考:ワールド碁チャンピオンシップ公式サイト(http://www.worldgochampionship.net/)

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