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【第72期本因坊戦】第3局:いつも大胆な井山九段。初日から急展開。
第72期本因坊戦七番勝負の第3局が6月8日に始まりました。
1局目・2局目は井山九段が力の差を見せつけて連勝しています。
井山九段がこのまま3連勝してしまうか、本木八段が意地を見せるか注目の一戦です。
場所は埼玉県熊谷市にある『聖天山歓喜院』。
お堂には琴棋書画の彫刻があります。
また、聖天寿司という稲荷寿司が名物で控室のお昼ごはんがそれだったようです。
本因坊戦第3局、ついでながら控え室の昼食はいなり寿司、巻き寿司。いなりのこの長さ、名物だそうです。 pic.twitter.com/nKBW9zBXZV
— 毎日新聞・囲碁@本因坊戦第3局対局中 (@mainichi_igo) 2017年6月8日
第72期本因坊戦:第3局1日目
■黒:井山裕太 ■白:本木克弥
■結果:対局中
黒1・3の構えは今も昔も良く出てくる形です。
続く黒5は、一般的に右上をシマるか上辺に展開するかが殆どです。
しかし、井山九段は右下のシマリを選びました。
珍しい手ですが、もちろん思い付きではなく研究済の手なのでしょう。
毎回のことながら井山九段はタイトル戦の大舞台でも大事に行くより大胆な趣向を試してきます。
結果的に、初めてのタイトル戦である本木八段への精神攻撃にもなっていそうです。
続いて実戦は黒が右上のツケヒキから手抜いて上辺、左下まで足早に打ち回しました。
白は手を抜かれている右上を追及しにいきます。
黒37までのワカレは「そういうものなのかな」という印象。
白38は上辺の黒に圧力をかけつつ左辺の模様を大きくする手。
対して黒は39から41の切りで戦いを仕掛けていきました。
どちらかが潰れそうな形になりましたが黒83まで部分的には一段落。
続いて中央の戦いや右上のコウがどうなるのか、というところで次の白84が封じ手になりました。
この後も落ち着くことなく戦いがヒートアップしていきそうな形です。
ハラハラドキドキの2日目は6月9日9時から再開です。
参考:毎日新聞(https://mainichi.jp/articles/20170608/dde/041/040/062000c)
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