【64期王座戦】井山九段、貫禄の3連勝で防衛

11月18日に第64期王座戦挑戦手合の第3局が行われました。

井山裕太九段と余正麒七段が争う今期の王座戦。

1局目2局目ともに余正麒七段が善戦するも及ばず、井山九段の2連勝で迎えた第3局です。

1局目の記事
→64期王座戦五番勝負開幕！第1局は井山九段が接戦を制する。

2局目の記事
→【64期王座戦】第2局、井山九段の大模様作戦！余正麒七段、一歩及ばず…

王座戦・第3局の内容

■黒：余正麒　■白：井山裕太
■結果：白中押し勝ち

 

 

どんな大一番でも、積極的な工夫を見せてくれる井山九段。

今局でも黒23の両ガカリに対して白24のケイマという珍しい手を打ちました。

そして左辺の黒の根拠をハッキリさせないまま、白46から右辺で戦いを起こしました。

黒49に白50・51と手厚く構えて、黒に攻めさせる作戦に出ました。

黒は53から57・59と厳しく狙いますが、上手くいきません。白から逆襲を受けて、右辺の黒一団は厳しい状況です。

その後も戦いが続きますが、白の手厚い攻めの前にジリ貧の黒。

最後は勝負手で左辺を手抜いて黒111に打ちましたが、白122まで勝負アリ。井山九段の勝利となりました。

これで第64期王座戦挑戦手合は井山九段の防衛です。

余正麒七段は結果としては3連敗でしたが、井山九段を相手に力強い戦いを見せてくれました。これからの活躍が期待されます。

参考：日本経済新聞（http://www.nikkei.com/article/DGXLASFG18H6A_Y6A111C1MM8000/）