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ワールド碁チャンピオンシップ開幕!日本勢は後半に乱れて惜敗…
3月21に、人間に加えて囲碁AIが参戦する国際棋戦『ワールド碁チャンピオンシップ』が開幕しました。
1ヶ月ほど前の2月26日には李世ドル九段と井山裕太九段によるエキシビションマッチが行われるなど、運営側にも気合いが入っている大会です。
参加棋士は井山裕太九段(日本)、半昱廷九段(中国)、朴廷桓九段(韓国)の3名とDeepZenGoの4棋士です。
21・22・23日の3日間に渡って行われ、総当たり戦で優勝を争います。
ワールド碁チャンピオンシップ公式サイト→http://www.worldgochampionship.net/
日本では敵ナシの井山九段ですが、朴廷桓九段も半昱廷九段も世界ランキング的には格上の相手です。
Zenの強さも未知数なので、井山九段にとって久々の苦しい棋戦になりそうです。
ワールド碁チャンピオンシップ:1日目
初日は、井山裕太九段と朴廷桓九段、半昱廷九段とDeepZenGoが対局しました。
■黒:朴廷桓 ■白:井山裕太
■結果:黒中押し勝ち
序盤からあまり見かけない布石に突入しました。
さらに上辺で仕掛けていき、井山九段が優勢ムードになりました。
しかし、天下の朴廷桓九段は簡単には勝たせてくれません。
井山九段は変調気味だったか、左辺での戦いで朴廷桓九段が大きな戦果を得ました。
最後はコウ含みの混戦に持ち込みましたが、再逆転には至らず朴廷桓九段の中押し勝ちとなりました。
■黒:半昱廷 ■白:Zen
■結果:黒中押し勝ち
Zenは白20でAIの得意ワザ『5線カタツキ』を打ちました。
やはり囲碁AIの布石感覚は優れているようで、白70で一段落したあたりでは白が打ちやすい形勢になっていました。
その後も順調に形勢有力を保っていたZenですが、終盤になり大いに乱れました。
おかしな手を連発し損を重ねていきました。
最後は相手の地の中に手を付けていく始末で、人間の判断で投了となりました。
DeepZenGoプロジェクトチームの加藤英樹代表によると、
中国ルールと日本ルールの違いにより、地の計算がズレていたようです。
(囲碁AIは基本的に中国ルール仕様で計算するように作られています。)
また普段は勝率が30%を割ると投了する設定のようですが、今回は興行のために投了なしで挑んでいたようです。
日本としては人間もAIも惜しい結果となりました。
22日は、井山裕太九段と半昱廷九段、朴廷桓九段とDeepZenGoの対局です。
参考:ワールド碁チャンピオンシップ公式サイト(http://www.worldgochampionship.net/)
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