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第64回NHK杯準準決勝第1局-井山裕太九段vs河野臨九段

2月5日に第64回NHK杯の準準決勝第1局が放送されました。

黒番は井山裕太九段(27歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000385.htm

大阪府出身。石井邦生九段門下。
日本棋院関西総本部所属。

1回戦はシード、2回戦では小林覚九段に、3回戦では余正麒七段に勝利しています。
第64回NHK杯2回戦第12局-井山裕太九段vs小林覚九段
第64回NHK杯3回戦第4局-井山裕太九段vs余正麒七段



白番は河野臨九段(36歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000345.htm

東京都出身。日本棋院東京本院所属。

1回戦はシード、2回戦では柳時熏九段に、3回戦では黄翊祖八段に勝利しています。
第64回NHK杯2回戦第16局-河野臨九段vs柳時熏九段
第64回NHK杯3回戦第7局-河野臨九段vs黄翊祖八段

対局の内容

■黒:井山裕太 ■白:河野臨
■結果:黒2目半勝ち

 

 

現在、棋聖戦のタイトルを争っている2人の対局です。
2日制の碁と早碁の違いはありますが、七番勝負の結果を占うことになるかもしれません。

河野九段が白4で近年はあまり打たれない三々に打ちました。

さらに左上のツケヒキ定石でも、白10のノゾキ、黒11のツケとお互いに工夫を見せています。

左下で黒23にカカり、白24に対して黒25から押していきました。
この押しは4線で地にさせてしまうので、一般的には黒が良くないとされています。しかし、この碁では左上の形が2線にいっているので大きくならないという判断のようです。

白34は黒から打たれると絶好点になるので逃せないところです。

黒39まで黒は大きく構えました。

対する白は下辺の打ち込みから手を付けていきます。

白は48まで下辺を渡りましたが、黒は49・51・53で左下の味悪を狙います。

結果的に黒67を利かすことに成功して下辺の出切りを緩和しました。黒69に構えて、白の確定地vs黒の大模様という構図です。

白は70のツケから黒模様に突入しました。

黒は71と下から受けて、続けて77・79・81と厳しく白の眼形を奪います。

白96までフリカワリで一段落。

戦いは黒97の打ち込みから上辺に移りました。

白112のツケに黒113と反発して最後の決戦が始まります。

その後、難戦が続きましたがどちらが潰れることもなく終局。黒番の井山九段の2目半勝ちとなりました。

勝利した井山裕太九段は、次の対局で伊田篤史八段vs寺山怜四段の勝者とあたります。

次の放送は2月12日、伊田篤史八段と寺山怜四段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック


Bブロック



参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)

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