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第64回NHK杯準準決勝第3局-山下敬吾九段vs一力遼七段

2月19日に第64回NHK杯の準準決勝第3局が放送されました。

黒番は山下敬吾九段(38歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000322.htm

北海道出身。日本棋院東京本院所属。

1回戦はシード、2回戦では藤沢里菜三段に、3回戦では羽根直樹九段に勝利しています。
第64回NHK杯2回戦第3局-山下敬吾九段vs藤沢里菜三段
第64回NHK杯3回戦第5局-山下敬吾九段vs羽根直樹九段



白番は一力遼七段(19歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000435.htm

宮城県出身。日本棋院東京本院所属。

2016年より早稲田大学に在籍中。

1回戦はシード、2回戦では藤井秀哉七段に、3回戦では高尾紳路九段に勝利しています。
第64回NHK杯2回戦第1局-藤井秀哉七段vs一力遼七段
第64回NHK杯3回戦第6局-高尾紳路九段vs一力遼七段

対局の内容

■黒:山下敬吾 ■白:一力遼
■結果:白中押し勝ち

 

 

力強い戦いが得意な2人の対局。
早碁ということもあり本局も激しい碁になりました。

序盤、黒5の二間シマリは隅の地より中央や辺を意識した手です。

山下九段は元々このような手が打ちたかったが自重していた。ところが最近、Masterが二間シマリを好んで打っていたことにより打ちやすくなったのでしょう。
と、解説の王銘エン九段。

さらに黒は11と狭いほうからカカリました。

黒17は中央の模様を大切にしながらサバキを目指した手です。

黒27まで、黒の作戦通りの図。中央から右辺が大きく黒模様になりました。

白28に黒29のカケで黒はあくまでも中央を大切にします。

そこで白30・32の出切りから戦いに突入しました。

中央は黒の勢力圏ですが、お互いが切断し合う空中戦。上辺からの黒が強い石とは言えず黒は苦戦模様です。

白46にハネられて攻守が逆転してきました。

左辺の黒は非常に苦しい形です。
白72のノゾキは黒からの唯一の狙いである中央の出切りを防いだ手。

しかし形勢悪しと見た黒は、手を抜いて黒74に打ち左辺と下辺の黒を強化しました。

もちろん白は76から黒を分断します。

これで上辺の黒が簡単に生きれば黒に勝機も出てくる形になりました。

しかし、残念ながら黒の眼形は薄く、生きることはできません。白126まで打ち、山下九段の投了となりました。

勝利した一力遼七段は、次の対局で張栩九段vs結城聡九段の勝者とあたります。

次の放送は2月26日、張栩九段と結城聡九段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック


Bブロック



参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)

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