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第64回NHK杯2回戦第4局-寺山怜四段vs山田規三生九段
8月28日に第64回NHK杯の2回戦第4局が放送されました。
黒番は寺山怜四段(25歳)。
引用:https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000418.htm
東京都出身。日本棋院東京本院所属。
新宿こども囲碁教室の出身で藤澤一就八段門下。
昨年のNHK杯での準優勝をはじめ、
アルミ杯若鯉戦、新人王戦、中野杯などで結果を残している
勢いのある若手の一人です。
白番は山田規三生九段(43歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000292.htm
大阪府出身。日本棋院関西総本部所属。
低段のときは力で押し切る碁が多く
「ブンブン丸」と呼ばれていました。
NHK杯の優勝経験や王座のタイトル獲得の経験があり、
本因坊戦や碁聖戦の挑戦者、三星火災杯での準優勝など
大きな棋戦で実績を残しています。
2016年5月には、日本棋院の歴史上23人目の公式戦通算900勝を達成し
達成時の勝率は68.9%で史上2位タイでした。
※1位は高尾紳路九段で70%、同率2位は山下敬吾九段。
入段から27年1ヶ月での達成は日本棋院史上3位。
※最短記録は山下敬吾九段(22年7ヶ月)
43歳7ヶ月での達成は年少記録5位。
※最年少記録は山下敬吾九段(37歳2ヶ月)
日本棋院、マイナビ、NHK出版、棋苑図書などから
出版されている数々の書籍は
攻撃的で実戦的な手筋やテクニックを紹介したものが多く
アマチュア受けの良い内容になっています。
対局の内容
寺山怜四段が黒1・3の両方を高目に打ち、
大模様作戦に打って出ました。
対する山田規三生九段は
大模様を阻止する打ち方ではなく
落ち着いて地をとり隙をうかがいます。
黒27まで、黒は作戦通りに大風呂敷を広げました。
白28の消しに対して黒29と反撃したところから
一気に局面が動き出します。
白が30・32と弱い石を補強しているあいだに
黒は31・33と地の大きなところに打ちました。
白は常に冷静に各所で地を取り
黒は上辺を大きく地模様にすることに成功しました。
中央の白一団が生きるまでに
黒は左下や上辺などの形を決めていきます。
先手を取った黒が129と大場にまわり
形が決まりヨセを残すのみです。
その後、お互いに手順を尽くしヨセ合い
244手で終局し、黒番の寺山四段の6目半勝ちとなりました。
勝利した寺山怜四段は、
次の対局で新垣朱武九段vs苑田勇一九段の勝者とあたります。
■黒:寺山怜 ■白:山田規三生
■結果:黒6目半勝ち
来週(9月4日)の放送は
鈴木歩七段と余正麒七段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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