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第64回NHK杯3回戦第3局-伊田篤史八段vs本木克弥七段
12月18日に第64回NHK杯の3回戦第3局が放送されました。
黒番は伊田篤史八段(22歳)。
引用:https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000427.htm
三重県出身。日本棋院中部総本部所属。
1回戦はシード、2回戦では河英一六段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第15局-伊田篤史八段vs河英一六段
白番は本木克弥七段(21歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000441.html
群馬県出身。日本棋院東京本院所属。
1回戦では清成哲也九段、2回戦では蘇耀国九段に勝利しています。
→第64回NHK杯1回戦第11局-清成哲也九段vs本木克弥七段
→第64回NHK杯2回戦第2局-本木克弥七段vs蘇耀国九段
対局の内容
■黒:伊田篤史 ■白:本木克弥
■結果:黒中押し勝ち
序盤、白6のツケヒキに対して黒9で様子を見るのは下辺の打ち方を決める常套手段。
従来は白10の受けに黒11から下辺の星脇に打つものでした。
しかし近年は黒13のノゾキを利かして手を抜くAlphaGo定石が流行しています。
本局でもそれに習い、黒15の中国流に構えました。
白は白16・18から右下の黒を攻めます。
黒は黒19のハサミ返しから充分に戦えるという態度です。
戦いは手を抜いた左下の黒にまで及びますが、黒57まで黒は両方の弱石がつながり地を持って収まりました。
白は眼のハッキリしない石が2つあり、上辺での打ち方が難しい局面です。
白58のカカリから第2ラウンドが始まりました。
白62・64はサバキの手筋です。
黒77まで、黒からすると隅が大きく地になりました。白としては黒模様を制限しました。
さらに白は左上のカカリから左下の頭を出している黒2子の切断を狙います。
しかし左辺の戦いは黒107まで黒が生き、切断の狙いも渡りを見合いにして解消しています。
その後も白は頑張りますが、地が足りず191手で投了。
黒番の伊田八段の中押し勝ちになりました。
勝利した伊田篤史八段は、次の対局で寺山怜四段とあたります。
来週(12月25日)の放送は井山裕太九段と余正麒七段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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