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第64回NHK杯3回戦第5局-山下敬吾九段vs羽根直樹九段
1月8日に第64回NHK杯の3回戦第5局が放送されました。
黒番は山下敬吾九段(38歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000322.htm
北海道出身。日本棋院東京本院所属。
1回戦はシード、2回戦では藤沢里菜三段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第3局-山下敬吾九段vs藤沢里菜三段
白番は羽根直樹九段(40歳)。
引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000307.htm
三重県出身。日本棋院中部総本部所属。
1回戦はシード、2回戦では三村智保九段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第8局-羽根直樹九段vs三村智保九段
対局の内容
若いときには、張栩九段、高尾紳路九段と並び『平成四天王』と呼ばれていた両対局者。
これまでに2人は公式戦で60局以上も対戦しています。
どちらも力の強い碁ですが、山下九段は攻めが目立ち、羽根九段はバランス型の碁が目立ちます。
■黒:山下敬吾 ■白:羽根直樹
■結果:黒中押し勝ち
序盤、黒は白10のツケに対して黒11・13と隅を取りました。
黒11では白14のところにハネるのが定石でしたが、その形は白が厚いという見方が増えているようです。
黒19まで一段落。
星にカカって三々に入った形と比べて、黒が一本多く這っている形です。
どちらが良いということも無いようですが、白も不満のないワカレのようです。
外勢を取った白は白20から22のハサミで上辺を戦いの場にします。
しかし黒番の山下九段の攻める感性が発揮され、黒77まで、含みはあるものの白一団が取られてしまいました。
さらに戦いは中央に展開していきますが、黒117まで右辺の白一団も取られてしまいました。
白は118で下辺一帯を広げて最後の勝負に出ます。
黒は左下に手を付けていきますが、生きる必要はなく、白模様を削減できれば良いという形勢。
上辺の白がコウになりましたが、黒は適度なヨセで妥協できます。
その後、白は右下隅でコウ生きを狙いますが、左下隅もコウになってしまい、両方を得ることはできません。黒219を見て、投了となりました。
勝利した山下敬吾九段は、次の対局で高尾紳路九段vs一力遼七段の勝者とあたります。
次の放送は1月15日、高尾紳路九段と一力遼七段の対局です。
※※※トーナメント表※※※
Aブロック
Bブロック
参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)
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