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第65回NHK杯1回戦第7局-趙善津九段vs藤沢里菜三段

5月14日に第65回NHK杯1回戦第7局が放送されました。

黒番は趙善津九段(47歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000187.htm

韓国出身。日本棋院東京本院所属。

12歳で来日、14歳で入段。

趙善津九段が来日するキッカケになった棋士はスーパースター趙治勲九段。

そして1999年には、その趙治勲九段と本因坊戦のタイトル戦を争い勝利しています。

当時は本因坊10連覇中で無敵状態だった趙治勲九段を倒したのは凄まじいことです。

その後、大舞台での活躍こそ無いものの趙治勲九段の時代の終わりの始まりを作った超一流棋士の一人です。



白番は藤沢里菜三段(18歳)。

引用:https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000434.htm

埼玉県出身。日本棋院東京本院所属。

女流棋士採用の最年少記録で入段(11歳6ヶ月)。

藤沢一就八段の子供で、藤沢秀行さんの孫。

参考:藤沢秀行クレイジージャーニー

昨年までは女流囲碁界は謝依旻六段の独壇場でしたが、いまは藤沢三段と謝六段で二分している状態。

中国のリーグ戦にも参加するなど、話題にならない時のほうが少ないほどの活躍ぶり。

対局の内容

■黒:趙善津 ■白:藤沢里菜
■結果:黒中押し勝ち

 

 

右下のシマリは流行気味の大ゲイマジマリ。

白は8や10など急戦を避けたゆっくりした打ち方です。

黒11のハサミにも白12~16まで落ち着いた受け。

黒が17のカカリで左辺の白を分断し戦いが始まりました。
さらに黒23から厳しく追求していきます。

黒29に白30のノビはフリカワリを拒否した力強い一手。

続いて白32に黒33が厳しい攻めになりました。

白44まで部分的にはお互いに不満のない形で一段落。

黒45は絶対の一手。
白から曲がられては堪らないところです。

白46に黒49から出ていき第2ラウンドの始まりです。

白60から62・64は手筋。
黒はダメヅマリでウッテガエシが危険です。

白68のアタリで要石を取り白成功の戦いとなりました。

続いて黒69のツケから休む間もなく第3ラウンド。

白は78から左辺の黒を狙いますが、黒79から上辺に繋がります。

続いて黒が85のツケで中央の白を分断しにいきました。

白は黒の弱点を狙いながら攻め気味にサバキにいきます。

ギリギリの戦いが繰り広げられましたが、黒123まで白の失敗。
黒番の趙善津九段の中押し勝ちになりました。

勝利した趙善津九段は、次の対局で村川大介八段とあたります。

次の放送は5月21日、小林覚九段と謝依旻六段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック


Bブロック




参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)

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