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人間VS人工知能の戦いで平等な条件とは?

囲碁担当B「囲碁も将棋も人間は人工知能に苦戦していますね。

やっぱり人工知能の方が強いのかな?」

アンチコンピュータ囲碁協会会長(以下、会長と表記)

「今、進行中の第1期将棋電王戦と3月に行われた李セドルVSAlphaGoを同列にするな。

全然違うだろ」

囲碁担当B「なんでですか?両方とも人間と人工知能が戦っているじゃないですか」

会長 「将棋の方はPCは1台。事前に借りて研究できる。

囲碁はPC無制限(実際は1202台)でぶっつけ本番だぞ。

この二つが同じはずがない」

囲碁担当B「PCをたくさん使えば強くなるのはわかります。

でも事前研究ってそこまで大きいですか?」

会長 「じゃあ、考えてみろ。

新しいゲーム、例えばスーパーマリオが発売したとしよう。

これを初めてやったときと半年借りてやりつくした後ではどっちの方がクリアできる?」

囲碁担当B「!!!!!!!!!。

全然違うじゃないですか!

事前に研究できた方がクリアしやすいに決まってますね」

会長「逆にいうと事前に貸し出してもらっても勝てない将棋はかなり差がついてしまったということだ。

囲碁は事前貸し出しがあればかなりの確率で勝てる。

AlphaGoにランダム性が入っていなければ第4局と同じ手順をなぞれば楽勝だ」

囲碁担当B「じゃあAlphaGoにもランダム性を入れればいいじゃないですか?」

会長「そうするとAlphaGoは確実に弱くなってしまうだろう。

将棋は事前研究にはまらないためにランダム性というハンデをつけて戦っているんだ。

ちょっとぐらい弱くなるのは承知しながら、研究でやられるリスクを下げてる。

その上で勝っているんだよ。

でも一般の人はそんな違いは判らない。

わかるのは勝敗だけだ。

「囲碁のトップは負けたけど、将棋はまだ羽生さんが負けてないね」という考えは断じて違う。

羽生さんは出し惜しみしているだけで李セドル九段と同じ条件で指したらとっくの昔に負けてるよ」

囲碁担当B「囲碁と将棋では対戦の条件が全然違うんですね

人工知能と人間が戦う時に平等な条件はどんな感じだと思いますか?」

会長「みんなが認める平等っている条件はないよ。

人それぞれによって考え方は違うし。

そりゃPC無制限の相手に研究しないで勝った方がかっこいいけど、実際には難しい。

PCを1台にしてくれとか事前に貸して研究させてくださいっていうのはかっこ悪いけど、勝つためには確かに有効だ

どこが平等かなんて言えないよ」

囲碁担当B「なるほど、じゃあどうして囲碁と将棋ではこんなに条件が違うんですか?」

会長「将棋はコンピュータ側の力が将棋連盟に比べて圧倒的に弱い。

コンピュータ側は『お願いですから対局させてください』と頼む立場だ。

だから将棋連盟はいろいろな条件を飲ませることができる。

一方、囲碁はグーグルの資金力が大きい。

去年の時点で『勝ったら1億あげるから対戦しない?』と持ち掛ければたとえ李セドル九段が断っても、中国や韓国のトップ棋士で対局する人はたくさんいる。

もし李セドル九段が『PC1台は嫌だ』とか『事前に研究させてよ』とか言ったら、じゃあ中国の河潔九段と打ちますよとグーグルは言える。

まあ、あの時点では負けると思っていないから1億円は魅力的すぎる。

だれでも対局するだろうね。

囲碁担当B「なるほど、将棋では人間の立場が強かったから、人間有利。

囲碁ではグーグルの立場が上だったから人工知能有利な条件で戦ってるんですね」

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