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【棋戦優勝者選手権】59歳のおもしろオジサンが若手の鼻をポキっと折って優勝!

「オールスター」といえば、
キャストのほとんどが『スター』である映画や競技ですよね。

囲碁界にもそんなスターばかりを集めた棋戦があります。

それが2013年から日本棋院創立90周年記念として行われている
『棋戦優勝者選手権戦』です。

持ち時間は無しで1手30秒+1分の考慮時間10回の
いわゆるNHK杯方式。

棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段、阿含桐山杯、新人王、NHK杯、竜星、テレビアジア、関西棋院第一位、囲碁マスターズカップ、グロービス杯、女流本因坊、女流名人、女流棋聖、会津中央病院杯、王冠、若鯉戦、おかげ杯、ゆうちょ杯、前期優勝者

のタイトルホルダー棋士に、ファン投票で決まった棋士1名を加えた豪華な顔触れが揃う早碁棋戦です。




でも、映画や野球などと違って垣根があるワケじゃないんだから
どの棋戦もオールスター戦だよね…

なんて野暮なことは言ってはいけない。

そう、言ってはいけない。

という事で

2016年3月9日、第三回棋戦優勝者選手権戦が行われました。

井山裕太【棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、阿含桐山杯】
謝依旻 【女流本因坊、女流名人、女流棋聖】
羽根直樹【王冠】
結城聡 【竜星、関西棋院第一位】
許家元 【新人王、ゆうちょ杯】
趙治勲 【囲碁マスターズカップ】
寺山怜 【広島アルミ杯】
熊本秀生【ファン投票】
王景怡 【会津中央病院杯】
余正麒 【おかげ杯】
伊田篤史【十段、NHK杯】

参加者は以上の11人です。

分かってはいましたが、
こうやって見ると、井山九段タイトル持ち過ぎですよね。

20:80の法則(パレートの法則)は囲碁界にも当てはまるんだなと実感できますね。この棋戦を作った人も、こんなことになるとは思ってもいなかったでしょう。

しかし、タイトル数で優勝が決まるほど簡単ではありません。

熱戦の結果は、、、

kisen
女流の謝依旻さんが羽根直樹九段を破ったり

若手の許家元さんが結城聡九段、謝依旻さん、井山裕太九段を次々と破るという快進撃を見せるなど、波乱に満ちたトーナメントになりましたが

優勝を手にしたのはベテランの趙治勲九段でした。

■黒:趙治勲 ■白:許家元
■結果:黒中押し勝ち

 

 


趙九段は、最近では「有吉マツコの怒り新党」で面白い人として取り上げられたりしていますが、20年ほど前には最強棋士だった大名人です。

圧倒的な強さはもちろん、棋風も派手で魅せるものなので人気も圧倒的でした。

でも、知っている人は多くないかもしれませんが
趙九段は20歳代の半ば頃に『馬鹿論』ということを言っていて、


おバカさんがおバカさんのまま終わるのは悲しく、救いがない。
おバカさんがお利口さんに成長するのは、健気な上昇志向で拍手をおくりたい。
しかし、もっとも素晴らしく偉大なのはお利口さんがおバカさんに下降すること。

という理論で、
この考えを当てはめて「秀行先生は凄い」と言っていました。

そう考えると
NHK杯での愉快な解説やTVでの取り上げられかたなども、趙九段の作戦通りなのかもしれないですね(笑)




参考:日本棋院
(http://www.nihonkiin.or.jp/match/kisenyusyo/003.html)

この記事を書いた人

囲碁インフォメーション事務局
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この「囲碁インフォメーション」の運営者。
せっかくなので、囲碁界の一大メディアに育ててやろうと画策中。
イメージ的には「ナタリー」みたいなメディアにしたいようです。
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