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【第41期棋聖戦】第5局:井山マジック炸裂!一気に勝利を手繰り寄せる!

第41期棋聖戦七番勝負の第5局が3月1・2日に行われました。

1日目の記事はコチラ↓
【第41期棋聖戦】天王山の第5局スタート、気合いバチバチの立ち上がり。

初日は54手しか進まないスローペースな進行でした。
どう落ち着くのか分からない空中戦に突入したところで打ち掛けになりました。

第41期棋聖戦:第5局1日目

■黒:井山裕太 ■白:河野臨
■結果:黒中押し勝ち

 

 

封じ手は黒55のアテ。

そこから黒77まで黒の想定通りの進行。
左辺の黒は捨て石にして、上辺と下辺で勝負する構想です。

さらに黒95まで、コウ味が残っていますが左下を取りました。

白は下辺から右下に広がる黒模様に白100から挑みます。

白122までサバキましたが、黒地も大きく固まりました。

さらに黒123から127で上辺も黒模様になります。

最後の戦いの場になった右上で、白136に対して黒が137と打ちました。

この手は序盤では隅の白が無条件死からコウになってしまうので悪手とされています。

しかしこの碁はヨセに近い状況なので利かしにいきました。白は137の右に受けると地が損なので白138と頑張りました。

白136及び138は形勢不利と判断しての勝負手気味の手だったのでしょうが、結果、黒165まで白は取られてしまいました。

これで天王山の第5局を制した井山九段が七番勝負を3勝2敗としました。

ここまで一進一退の七番勝負…
次はどんな碁を見せてくれるのか、第6局は3月9・10日に行われます。



参考:読売新聞(http://kisei.yomiuri.co.jp/kisei/41st/top_7ban05.htm)

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