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第5回CCTV賀歳杯:AlphaGo系中央感覚をインストール!?柯潔九段、力強い優勝。

1月29~31日に第5回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦が中国の北京市で行われました。

CCTV賀歳杯は中国の国営テレビ局である中国中央電視台が、旧正月を祝うイベントとして開催している棋戦です。

日本、中国、韓国から1名ずつが招待されて競います。

ルールは中国ルール、コミは7目半。
持ち時間は1手30秒と1分単位の考慮時間が10回。

対局は変則トーナメントで、

・まず、抽選で選ばれた2名で第1局。
・次に、もう1人と第1戦の敗者で第2局。
・そして、各局の勝者同士で決勝戦。

という進行です。

2017年の参加棋士は、

日本:井山裕太九段
中国:柯潔九段
韓国:朴延桓九段

柯潔九段は2016年の優勝者でもあり、世界ランキング1位でもあります。

第5回CCTV賀歳杯:第1戦

■黒:井山裕太 ■白:柯潔
■結果:黒中押し勝ち

 

 

白10のケイマ受けや左上の形など、AlphaGoの影響が少なからず出ている布石です。

左辺の戦いで井山九段が気合いの反発を見せました。
白28・30と上から迫ってきた手に対して、手抜いて黒31。

「攻められるものなら攻めてみろ」という態度です。

実際、白から急襲する手もなく黒43まで治まり形。

白は右上のカカリにまわり、白52まで中央を大事にしました。

そこで黒53が井山九段の次なる狙いで、黒83まで地を取りながら中央を制限しています。

その後、233手まで打ちましたが黒番の井山裕太九段の中押し勝ちになりました。

第5回CCTV賀歳杯:第2戦

■黒:朴延桓 ■白:柯潔
■結果:白中押し勝ち

 

 

第1戦でもそうでしたが、柯潔九段はAlphaGo(Master)の中央感覚を取り入れようとしているような布石です。

白24まで、大きく模様を広げます。

黒は25のコスミツケ、黒27のボウシ、黒29のボウシと各方面から利かしていきます。

そして白はその利かし全てを受けました。

さらに黒は49まで左上隅でも地を持って生きました。

ここまでは黒の予定通りの進行だといえますが、白64まで黒が苦しいように見えます。

中央は保留のまま戦いは右辺に移ります。
白82のツケから荒らしにいきますが、黒は87・91と白を取りにいきました。

しかし、黒の取りかけは成功せず白126まで生き形です。

その後も厚い白が各所でポイントをあげ続け、白番の柯潔九段の中押し勝ちになりました。

第5回CCTV賀歳杯:第3戦

■黒:井山裕太 ■白:柯潔
■結果:白中押し勝ち

 

 

決勝戦は第1戦と同じ顔合わせになりました。

序盤早々、白6に対して黒7のコスミツケを打ちました。

この手は白10にヒラいた形が二立三析で好形とされているので、あまり打たれない形です。

しかし、黒11からカケていくことで黒が悪くないというのが井山九段の主張。また、この進行はAlphaGo(Master)も打っています。

2人(?)のトップ棋士が採用したことで、これから見かけることが多くなるかもしれません。

実戦は黒23まで、黒が下辺をぼんやりと勢力圏にしました。

白24に対しては黒25~29まで大きく攻める姿勢です。

黒31・33と厳しい攻めに見えましたが、白56まで黒の攻めは空回り。

ここで形勢を悪くしたのか、その後はチャンスと言えるチャンスもなく200手で井山九段が投了。黒番の柯潔九段が本局に勝ち第5回CCTV賀歳杯の優勝者となりました。

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