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【第29期女流名人戦】第1局:上品な場所での激しい戦い…藤沢里菜三段が先勝!

第29期女流名人戦の挑戦手合三番勝負が3月1日にスタートしました。

挑戦者は藤沢里菜三段。
もはや秀行先生の孫と言わなくても充分に認知される実績を残してきています。

そして受けて立つのは女流名人9連覇中の謝依旻六段。女流タイトルを5個中4個持っています。

少し前までは5つ全部を独占していましたが、その牙城を崩したのが今回の挑戦者でもある藤沢里菜三段です。

女流名人戦第1局は京都府の平安女学院大学の有栖館で行われました。

有栖館は有栖川宮旧邸で国の登録有形文化財になっています。書院造り、宮家、醍醐三宝院などなど歴史の教科書でしか見ないような単語が頻出する建物です。

そんなお上品な場所で行われましたが、本局は予想通り激しい碁になりました。

第29期女流名人戦:第1局

■黒:藤沢里菜 ■白:謝依旻
■結果:黒中押し勝ち

 

 

白12のトビ、白24の鉄柱など序盤から謝六段は手厚い打ち方。

黒27にも白28から34まで堂々と中央のラインを受けます。

しかし黒39に手抜いて白40に打ち込み局面は急展開。
白86まで、右辺を捨て石にして中央を白勢力にしました。

白の猛攻が始まるかという局面でしたが、黒95までフリカワリ。

黒の弱い石がなくなり、右辺の黒地が効いてくる展開です。

その後は謝六段が虎視眈々と攻めるチャンスを狙いますが、藤沢三段の冷静な対応に217手で投了となりました。

三番勝負なので謝六段は既にカド番です。
このまま世代交代されてしまうのか、地力で押し返すか注目の第2局は3月8日に行われます。



参考:日本棋院(http://www.nihonkiin.or.jp/match_news/match_info/291.html)

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