第64回NHK杯3回戦第6局-高尾紳路九段vs一力遼七段

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2017年1月16日 [NHK杯]

1月15日に第64回NHK杯の3回戦第6局が放送されました。

黒番は一力遼七段（19歳）。

引用：http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000435.htm

宮城県出身。日本棋院東京本院所属。

2016年より早稲田大学に在籍中。
最近になって学友に「囲碁やってるんでしょ？」と、そんなレベルじゃないという質問を受けているという噂。

1回戦はシード、2回戦では藤井秀哉七段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第1局-藤井秀哉七段vs一力遼七段

白番は高尾紳路九段（40歳）。

引用：http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000305.htm

千葉県出身。日本棋院東京本院所属。
藤沢秀行九段門下。

2016年の名人戦で井山裕太九段を破り名人位を獲得しています。
井山九段の7冠状態を終わらせた中年棋士の星。

1回戦はシード、2回戦では林漢傑七段に勝利しています。
→第64回NHK杯2回戦第11局-高尾紳路九段vs林漢傑七段

若手のエースと中年の星、実力派かつ勢いのある2人の対決です。

■黒：一力遼　■白：高尾紳路
■結果：黒2目半勝ち

序盤はゆっくりした展開。

白26で上辺に打ち込み、戦いが始まります。

白は28のツケを利かしてから、白30で様子見です。
対する黒は29・31・33と手厚くじっくりした応手。

力を溜めた黒は35から白を分断していきます。

白は黒39の一路上に出ていくと上辺とのフリカワリにされて不利と判断して上辺を動き出しました。

黒は急襲せずにじわじわと手厚く攻めていきます。

白68までは棋風が逆になったような碁形。

黒69では上辺を保留して左下の白に迫ります。
黒としては、あくまでも攻めを狙う姿勢です。

黒101まで黒は地を得しながらの攻め。

さらに黒107から109の切りが厳しい手になりました。

その後、負けを意識した白番の高尾九段が細かい勝負手を連発。

黒は少し損をしましたが安全運転で進めて、最後は2目半勝ちになりました。

勝利した一力遼七段は、次の対局で山下敬吾九段とあたります。

次の放送は1月22日、河野臨九段と黄翊祖八段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック
nhk-a1-161205

Bブロック

nhk-b2-161225

参考：NHK杯公式サイト（http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/）

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