スポンサードリンク

第65回NHK杯1回戦第15局-今村俊也九段vs山田規三生九段

7月9日に第65回NHK杯1回戦第15局が放送されました。

黒番は今村俊也九段(51歳)。

引用:http://kansaikiin.jp/kisi_prof/imamuratoshiya.html

奈良県出身。関西棋院所属。
関西棋院常務理事。

苑田勇一九段門下。

棋風は「世界一厚い碁」と呼ばれる本格派。
なお師匠の苑田九段は「西の宇宙流」と呼ばれています。

最近の棋士と違い、昭和に活躍した棋士にはアダ名が付いているのが特徴です。

NHK杯では準優勝、王座戦と碁聖戦では挑戦者になったこともある一流棋士です。



白番は山田規三生九段(44歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000292.htm

大阪市出身。日本棋院関西総本部所属。

力強い攻撃的な棋風。
創作詰碁が有名。

<実績>
・NHK杯優勝
・王座戦、竜星戦タイトル獲得
・本因坊戦、碁聖戦ではタイトル挑戦
・日本棋院史上23人目の公式戦通算900勝達成(2016年)

Twitterアカウント→https://twitter.com/961cb8a46c7f400

対局の内容

■黒:今村俊也 ■白:山田規三生
■結果:黒7目半勝ち

 

 

黒5のシマリはAlphaGoが好んで打つ手。
隅よりも辺や中央への影響力を強める意味があり、今村九段には肌に合う手なのでしょう。

右上はあまり見かけない形です。

白12で14に伸びて、続いて16にスベる定石があります。
それと比べてこの隅の形は、白と黒どちらが得をしているかは難しいところです。

続いて黒は上辺に構え、白は手堅く左下のシマリ。

黒29のカタツキも黒5に続きAIの好きな手で、優れた大局観がないと打てない一手です。

カタツキに対して白は上辺を消しにいきました。
黒は43まで手堅く上辺を渡ります。

黒49のボウシまでとなると、上辺の白は模様を制限したというよりは負担のほうが大きめな感触。

そこから白は上辺の一団をサバきます。
黒は69まで右下一帯を大きく模様化しました。

白は70から74のハネダシで右下の黒模様への手掛かりを作りにいきます。
さらに白76でコウになり、白82まで派手なフリカワリ。

続いて黒は左辺をサバキにいきます。
黒99までフリカワリ気味なワカレで中央の白地が大きくなりました。

白は満を持して白100に打ち込み。

黒は白への攻めを見て隅を目一杯に頑張ります。
黒141まで、またまた大掛かりなフリカワリです。

しかし、元の形からすると白の持ち込みが大きく黒優勢。

その後は波乱は起きず無難なヨセ合い。
白256手まで、黒の7目半勝ちとなりました。

勝利した今村俊也九段は、次の対局で山下敬吾九段とあたります。

次の放送は7月16日、苑田勇一九段と三谷哲也七段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック


Bブロック




参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)

スポンサードリンク

人気記事ランキング

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ