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第65回NHK杯1回戦第6局-向井千瑛五段vs山城宏九段

5月7日に第65回NHK杯1回戦第6局が放送されました。

黒番は向井千瑛五段(29歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000399.htm

東京都出身。日本棋院東京本院所属。

三村芳織三段、第65回NHK杯の聞き手でもある長島梢恵二段と合わせて向井三姉妹といえば囲碁界で知らない人はいないレベルの有名姉妹。

少年少女囲碁大会での活躍後、院生になり15歳で入段。
(三姉妹のなかで一番若い年齢で入段。)

2013年には謝依旻(現六段)を破って女流本因坊のタイトルを獲得しています。



白番は山城宏九段(58歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000044.htm

山口県出身。日本棋院中部総本部所属。

棋風は地にカラめで、攻めさせる碁が得意。

若手のころは片岡聡九段、王立誠九段、小林覚九段と共に「四天王」と呼ばれていました。

中部のタイトル「王冠」を通算15期獲得、七大タイトルの挑戦経験多数など実力派のベテラン棋士の一人です。

対局の内容

■黒:向井千瑛 ■白:山城宏
■結果:白中押し勝ち

 

 

白4の目外しから怪しい布石になるかと見えましたが、黒5、白6とお互いにシマリ合って落ち着いた布石になりました。

続いて黒は星からシマって右辺をワリウチさせます。

黒11は一つの分岐点で、上辺からカカれば黒が模様を広げる展開でした。

実戦は左辺からカカり、さらに両ガカリ。
白18には黒19・21とハサんで戦いに持ち込みました。

上辺の戦いは黒も薄いので難しい戦いです。

白が26のツケでサバキにいきますが、黒は強情に27のブツカリ。
単に一路下に受ければ渡ってしまおうという作戦です。

対して白は28のツケから30のサガリで地を割りながら形を整えます。

白46まで、黒も攻めるばかりではいられない展開になりました。

続いて黒は中央を強化しますが、白60まで左辺の白地が固まりました。

黒はもう攻めるしかないので黒65から頑張ります。

右辺の戦いは白80まで一段落。

黒が81に手を戻して右下隅が大きくなりました。

白82は中央の黒も睨んだ大場。

黒は83から89、さらに95まで目一杯に頑張りました。

しかし白96に出られて黒一団のシノギは難しい形です。

最後は左辺の白との攻め合い含みかという混戦になりましたが、白132で黒の投了となりました。

黒は上手くいかなかったとは言え、シノげば優勢になる形に持ち込んでいます。
成否は別にして早碁ならではのプロの勝負感というところでした。

勝利した山城宏九段は、次の対局で蘇耀国九段とあたります。

次の放送は5月14日、趙善津九段と藤沢里菜三段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック


Bブロック




参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)

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