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第65回NHK杯1回戦第3局-蘇耀国九段vs趙治勲九段

4月16日に第65回NHK杯1回戦第3局が放送されました。

黒番は蘇耀国九段(37歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000330.htm

中国出身。日本棋院東京本院所属。

新人王戦優勝、本因坊戦リーグ入り、LG杯本戦出場など実績多数。
大きなタイトル獲得はありませんが、実力派の棋士の一人です。

張栩九段とは同期入段で、共に奇抜な布石の研究や実践をしていることで有名。



白番は趙治勲九段(60歳)。

引用:http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000004.htm

韓国出身。日本棋院東京本院所属。

これまでに獲得したタイトル数は史上最高の74個。
大三冠、グランドスラムなど驚異的な記録を打ち立て、現在は名誉名人と25世本因坊の称号を持っています。

近年は解説やイベントなどで大人気で、堂々と対局者よりも目立っています。

また2016年11月にはZenと三番勝負を打ち話題を呼びました。

タイトルの最前線から退いても話題の尽きない超一流棋士です。

対局の内容

■黒:蘇耀国 ■白:趙治勲
■結果:黒4目半勝ち

 

 

黒は5・7と足早な布石。

どちらかと言えば白黒の棋風が逆転したような立ち上がりです。

黒75のハネダシから局面が大きく動き出しました。

白は78から80のノゾキでサバキます。
黒は下辺から中央にかけての勢力を拡大しました。

白は左辺を大きく地にして、下辺はサバいて勝負という作戦のハズでしたが…
早碁ゆえの勘違いか、左辺が黒の先手ゼキになってしまいました。

一気に困った白は中央の黒の眼を奪いながら下辺をサバいていきます。

黒143まで下辺は一段落。

さらに白144から隅に手を付けていき、190までニ眼生き。

続いて白は192のトビから上辺を地にし、黒は193・195で右辺を地にしました。

その後ヨセに入りますが打つ所は少なく、波乱は起きず黒番の蘇耀国九段の4目半勝ちになりました。

勝利した蘇耀国九段は、次の対局で山城宏九段vs向井千瑛五段の勝者とあたります。

次の放送は4月23日、鶴山淳志七段と呉柏毅三段の対局です。

※※※トーナメント表※※※

Aブロック


Bブロック




参考:NHK杯公式サイト(http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/)

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